いつか朝日が昇るまで

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シリーズ中学受験③「先生,勉強したら何かもらえますか?」

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週一ぐらいの緩い企画のはずがまさかの連投をお許しください。というのもなぜ連投かと言うと以下の記事を読んだからです。

 


勉強しない子には「1冊の手帳」を与えよう! | ぐんぐん伸びる子は何が違うのか? | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

 

この記事の中でポイント制にしてご褒美を与えることで,勉強を習慣化することを提案しているんですよね。さらには以下のように断言しています。

 

ポイント化については、ポイントのために勉強するようになっては困るという懸念を持つ方もいるかもしれませんが、私が知るかぎり、これまでそれによるデメリットがあったとは報告されていません。

幼稚園では登園するたびに、シールが1枚もらえて張っていきますよね。初めはシールをもらうために幼稚園にいく子がいるかもしれませんが、毎日通園しているうちに、習慣化され、シールのための通園ではなくなっていきます。これと同じことなのでしょう。

 

私はこうした意見とは見解を異にしておりまして,こうしたやり方にはメリットもデメリットもあると思うし,そもそもこうしたやり方は勉強をやる気にさせる本来のやり方ではないと思うんですよね。こちらの元記事ではデメリットが報告されていないということなので,私はデメリットを報告させていただきます。

 

「先生,景品ありますか?」

これは小学生の低学年によく見られることですが,景品が欲しいから勉強するんですよね。たとえ景品が欲しいとしても勉強してくれればいいではないかと思うんですが,これを塾で行う場合,二つのやり方があって,勉強したら景品を与えるのか,点数取れたら景品を与えるのかということなんです。

 

まず勉強したら景品貰える,ポイント貰えるというやり方だと勉強をやっただけ,つまりテキストやノートを埋めただけという事態に陥るんですよね。宿題はしっかりやってるんですよ,丸もたくさんあるんです。でも,点数取れないんです。私も宿題出来たらシール貼るということをやったことがあるのですが,シール貼ることが目的になってしまい,テストでは点数取れないんですよね。それで,点数取れる子供がどれくらいシールを貼っているか見てみると全然貼ってない。「えっ?全然宿題やってないの?」と思うわけですが,そうではなくて,シール貼ることに意味を感じていないんです。だから貼らない。その子は中学受験は全勝で難関女子中学に合格しました。

 

それで二つ目のパターン。点数が取れたら景品をあげるというものですが,これは景品をあげるレベル設定をどうするかがとても難しいんですね。ちょっと点数取れたら景品がもらえるのであれば,景品のために勉強するってこともあります。それで本当に上位の人にだけ景品をあげるというのはどこの塾でもやっていて(メダルや賞状も含めて),そういうのを貰う人はあくまでも自分自身が出した結果に対しての景品という感じなんですよね。だから景品なんてなくても頑張る。そもそもそれが本来の姿でしょう。

 

ある生徒がクラスでトップになったので,「今これあるから景品としてあげる」とちょっとした文房具をあげようとしたのですが,「僕はいりません」とはっきり断られたことがあります。そういうことのために勉強しているわけではないという意思表示をしていたのだと思います(ちなみにその子は全勝で開成中学に進学)。

 

それで子育ての本にもよく書いてあるんですが,物で釣るのって良くなくて効果がだんだんと薄れていくと言われていますよね。それに本来勉強をするかしないかって勉強が楽しいかどうかにかかっていると思うんです。

 

親御さんは本を読みますか?勉強好きですか?

それで先ほど出てきたような自分から勉強する生徒というのは,親も勉強していたとか,勉強するのを楽しいと思っていた人が多いんです。特に読書なんてそうで,家に本がたくさんあって,一緒に小さい時から読んでいる子供は本好きな子供が多いんです。身近に本がある環境であれば,それだけ本を手にすることが多いですし,親が楽しそうに本を読んでくれれば,子供も本は楽しいと思ってくれます。

 

だから勉強も同じで,家で親が勉強楽しそうにしていれば,子供も勉強楽しいと思うんですよ。そうした姿を見せてあげこと,また一緒に勉強してあげることはとても大切だと思うんです。よく生徒が「お父さんに聞いたらすぐ解いてくれた」と嬉しそうにテキストを持ってくることがあるのですが,まあ,これもお父さんが全部教えてしまうという弊害はあるのですが,それでも一緒に問題解くというのは子どもには楽しいものなんですね。ただ小学校5,6年生になると「ウザい」と思われるんですけどね(笑)。それでも,そういう親の子供は親のことを悪くいうことはありません。そんな風に勉強できていけると良いなあと思います。

 

でも,小さい子供ならまだしも,中学生と一緒に勉強するわけにはいかないですよね。そこで学校や塾の先生の出番ではないですか。塾の先生は勉強を教えてお金をもらっているのですから,やっぱり勉強って面白いって教えてあげないといけないいけないし,そうでなければならないと思うんです。

 

算数しかやらない子ども

私は国語や社会を主に教えていたのですが,算数の素晴らしい先生といっしょの塾で教えたことがあるんですね。そうするとどうなるかというと,算数しかやらないんです。理由は簡単で算数が面白いから。先生によってこうまで変わるのかという典型的な事例です。そうなると文系科目本当に勉強しません(笑)。こういう状況で景品なんてあげても振り向いてもくれません。だからその塾での相談内容は「うちの子,算数しかやりません」でした。

 

私自身,こうした経験をしているもので,景品を出すということそのものに反対と言う訳ではありませんが,塾であるならば他にやることがあるのではないかと思ってしまうんですよね。もちろんこうしたご褒美戦略だけを勉強させるための作戦として実践しているとは思わないのですが,ふとそんなことを思ったので,連投記事になってしまいました。ご容赦ください。次回はツイッターでも言及されましたので,「何で中学受験をしようと思ったの?」を書きたいと思います。

 

 

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