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いつか朝日が昇るまで

子育て、受験、日々考えたことなどを紹介するブログです。みなさんの気楽な子育て,中学受験を応援します。

「「○○しないで」というのは具体的な指示にはならない」から考えたこと

子育て 考え方

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こちらの記事を以前書きました。その際に養護学校の先生が「○○しないで」というのは具体的な指示ではないので,子どもには分からないという話をしていました。これは障害を持っている子ども限定という話ではないよなと思ったんです。

 

障害を持っているのにサボっていると思われる人達の話を聞いて思うこと - いつか朝日が昇るまで

 

よく育児書などで「○○しないで」ではなく,「○○したほうが良いよ」と指示した方がいいと書いているのを見かけてはいたのですが,その理由は単に言い方の問題だと思っていました。でも実際には「○○しないで」というのは具体的に何をしたらいいのか分からなんですよね。

 

「いすの上には立たないで」というのは「座る」ということを意味しているわけではありません。だから「立たないで」と言われてもどうしていいのか分からないわけです。なるほどなあと思ったわけですが,この具体的指示の話は幼児だけではなく,さまざまな所に共通していますよね。

 

例えば小学生を教えていて,「うれしい気持ちの反対は?」と聞くと「うれしくない気持ち」と答える生徒がいます。確かに「うれしくない」んだけれども,ではどんな気持ちなのか分かりません。「うれしくない気持ち」を「○○気持ち」として表現しないといけないわけですが,こういうのが難しくて,こうした表現を鍛えるだけでも国語力がずいぶんと上がるのではないかと思います。だから辞書引いて勉強するってとても大切なんですよね。

 

辞書引き学習で子どもが見る見る変わる

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また具体的な指示の話で言えば「○○しないで」だけではありません。よく先生は「しっかり考えなさい」と言うわけですが,ほとんどの生徒は「しっかり考えました」と言います。要するにどう考えるのかが分からないんです。答えを出すためにどう考えていけばいいのかを理解したうえで,「しっかり考えなさい」と言わないと「考えなさい」「考えました」と水かけ論で終わってしまうわけです。

 

かと言って考える余地を残さず答だけ教えてしまうのは悪いやり方なので,どこまで教えるのかは難しいとは思うのですが,ただ「考えなさい」と繰り返すだけではダメでしょう。

 

こうした話は会社でも同じですよね。「よく考えて行動しなさい」と言いますけど,「よく考えて行動していない」人ってそんなに多くないと思います。だからこの「考える」っていうのは実は簡単なようで,難しくてこの「考える」ということを学ぶことができるのが学校であり,特に大学ではないのかなと思っています。そうした経験をして初めて「よく考えなさい」というのが指示として意味を持ってくる。ちょっと話を広げすぎたかもしれませんが,「○○しないで」と具体的な指示の話でした。

 

大学とは何か (岩波新書)

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