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いつか朝日が昇るまで

子育て、受験、日々考えたことなどを紹介するブログです。みなさんの気楽な子育て,中学受験を応援します。

シリーズ中学受験②「受験は親のためにあるのではありません」

中学入試関連

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「娘には私のようになってほしくはありません」

 

塾というのは親と面談をする機会があって,その時間は勉強のことだけではなくて,人生相談みたいになることがあります。「そんなこと言われても…」と思うことも多いのですが,先ほどの発言は専業主婦のお母さんの発言です。なんでも自分が専業主婦でしかなくて後悔しているようです。でもですね,中学受験しても専業主婦にならないとか,そもそも親の言うとおりの選択をするかなんて分かりませんよね。

 

中学受験は子どもが自分でやりたいと言ったからと始めたはずなのに,「桜蔭中学以外は中学ではありません」と言った方もいました。結局,桜蔭以外の中学に進学したのですが,こういう状況で受験を迎える思わぬ弊害があります。

 

「私はこの中学に行きたくなかった」

あるお母さんが私に教えてくれた実体験ですが,長女の中学受験の時の話です。熱心に受験指導に励むお母さん。となりで棒を持って立っていたようです。そして長女を厳しく監視。長女は見事第1志望校に合格しました。しかし問題はその先です。中学には合格したものの,「私はこの学校に行きたいと思ったことはない。お母さんが勝手に決めたんだ」と中高一貫校の私立なのに,高校へは進学せず別の学校を受験しました。そうした経緯があったので,そのお母さんは猛烈に反省し,「中学受験は子どもがするもの」と考え,下の弟たちの受験に対しては厳しく指導せず,その子たちに合った学校に進学させました。

 

まあその振れ幅が両極端であったのですが,長女には「私の時では考えられないよね」という変わりぶりだったそうです。こういう話は結構多くて,特に女の子は後になって「私はこんな学校に行きたくなかった」ということがあるんですよね。男の子はあまりそういうのがなくて,逆に見に行った学校はどれも良かったとなって,受験校を絞り込むのが大変な場合があります。

 

受験は子供がするもの

以下の記事にも出てきたのですが,子供の受験に親が熱心になりすぎるのは子どもにとってとても大変です。少なくとも両親のどちらかが冷静に判断できる状況でないと,子供の居場所がなくなってしまうなんて場合もあります。

 

男性は「育児がこわい」?~『男性漂流』を読んで - いつか朝日が昇るまで

 

また中学受験というのは小学生がやることですから,親の思い通りにいかないことも多いですし,遊びたいという思いが強い時期でもあるという前提が必要です。それを無理やり勉強させようとしても無理でしょう。あるお母さんは受験期間直前に以下のように言いました。

 

「私の方が先にダメになりそうです」

 

お母さんがあまりに子どもの受験にのめり込むあまり,自分の方が先に疲れてしまう。そうした母親を見て子供も緊張してしまうという負の連鎖。「お母さんは毅然とした態度で」と言われるのですが,なかなか難しいという方もいるわけです。結果第1志望校には合格できませんでした。

 

だから先ほども言ったように,両親のどちらかは気楽なスタンスでいて,「大丈夫だ」と根拠なく言えるぐらいがバランスが取れていていいかと思います。最近ではお父さんの保護者会,保護者面談での参加率が増えてきていて,先ほどの記事のようにかなり熱心なお父さんというのもいるわけです。酔って電話に出て文句を言うとか,「塾講師なんて就職に失敗した奴がなる職業だろ」と暴言を吐いてくる人も…(これは熱心さとは関係ないですがw)。

 

どういうスタンスで中学受験に臨むのかは各家庭で決めたらいいとは思うのですが,受験をするのは子供自身です。親がどんなに叫んでも子供が受験をするんです。「もう勉強したくない」と言えば,受験を止めるというスタンスは常に持っている必要があるでしょうね。受験を通して家族関係がギクシャクするなんてなんとも言えない虚しさがあるので…。

 

最後に

勝手にシリーズ化して書いている中学受験の話なんですが,先日の記事と関連して親の関わり方について書きました。一番いいのは子供が勝手に勉強することで,そうなるように今まで子育てをしてくるととても楽なんですが(水泳の試合の待っている間も勉強しているなんて子供もいましたが…),なかなか難しいものもあるんですよね。そうした時に無意味に怒ったり,過剰に干渉したりせず,子供自身に決めさせる必要もあるでしょう。それで合格できなかったら仕方がないぐらいのスタンスの方が家庭もうまくいくのではないでしょうか(塾としてはそれではダメなのは以前も書きました)。

 

あまりに子どもの受験にのめり込まず,適度な距離を取って見守ってあげる。でも応援してあげる。中学受験はそれぐらいがいいのかなと思います。その方が結果的に受験もうまくいている家庭が多いんですよね。中学受験を考えている方にはぜひこうしたスタンスで臨んでほしいなあと思います。

 

 

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