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いつか朝日が昇るまで

子育て、受験、日々考えたことなどを紹介するブログです。みなさんの気楽な子育て,中学受験を応援します。

「過剰にほめる」と「過剰に叱る」は同じこと

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最近「褒めて子供の才能を伸ばそう」みたいなのがあって,実際にそういうことを実践している幼児教室でも働いたことがあるんですね。とにかく褒める。それで褒めるだけならまだいいけど,褒めるから叱らないになるんですよね。それで子供は叱られないのだから,調子に乗るか,褒められるために良い子に振る舞うかみたいな感じになっていました。

 

こうしたやり方は自由放任主義とも結びついていて,批判も巻き起こっているわけですが,何でも「過剰」は良くないなと働いている当時から思っていて,すぐにそこは辞めてしまいました。

 

子供中心主義は子供を身勝手にする? - いつか朝日が昇るまで

自由放任主義批判再び - いつか朝日が昇るまで

 

それで最近,以下の本を読んだのですが,そこには次のように書かれていました。

 その母親(虐待をした母親)は「私は自分の母の愛情を感じたことがない。だから,生まれたわが子への愛情のそそぎ方がわからない」 と言います。賢くて,やればできるタイプだったこの母親は,自分がどういう行動をとると親が悲しみ,怒り,どうするとほめてくれるのかということを,うんと小さいころからわかってしまったのです。

 そして,親が喜んでくれること,悲しまないことを心がけて生きてきたそうです。その結果,勉強もおけいこもできる子になりました。周りから見ると,”すばらしい子育て”に見えたでしょうが,本人は「親の愛情を感じたことがない」のです。

 

このように「過剰にほめる」のと「過剰に叱る」のは同じことで,反対のことではありません。

 なんでも単純にほめればいいというわけではないことがわかりますね。

(24-25頁)

  

「ほめ方」「叱り方」「しつけ方」に悩んだら読む本

「ほめ方」「叱り方」「しつけ方」に悩んだら読む本

 

 

そうだよな,何でも過剰に褒めてしまうと褒められることが目的になってしまい,親の顔色をうかがって行動してしまう。結果,親に何も話せないなんてこともあるわけですよね。

 

 過剰な期待は,むしろ,子どもに対する拒否,否定として伝わります。それはなぜかというと,「現状のあなたに満足していない」と伝えているのと同じだからです。

 もっといえば,「現状どころか,あなた自身に満足していない」とも聞こえ,子どもにとっては,親から拒否,否定されたように感じます。悲しいことですが,愛情とはまったく正反対のものとして伝わってしまうのです。

 私たち大人は,子どもに対する「期待の表現」として,子どもをほめたり叱ったりしているところがないでしょうか。

 

こんな子になってほしい

→願っていることができた

→ほめる

 

こんな子になってほしい

→願っていることができない

→叱る

 

という流れなので,「ほめる」も「叱る」も根っこは同じです。

(26-28頁) 

 

 乳幼児健診や育児相談などでも。「こういう子どもになってほしい」と,あからさまに言う親御さんがいます。自分の望む方向にわが子を見ようとすると,「ほめる」か,「叱る」かの基準は,自分が望むような子になっているか,いないかに置き換わります。その結果,わが子に自分の思いどおりになってほしくて「えらい,えらい」とほめちぎる。

 つまり,本来は子どものための「ほめる」という行為が,一歩間違うと親の自己愛を満たすための手段になってしまうことがあるのです。

(29頁)

 

確かにそうなんですけど,ただ難しいのはどこからが「過剰」なのかということなんですよね。また子どもに「こんなふうになってほしい」と思うのは親の自然な感情ではないでしょうか。もちろんそれを強制するのはよくないし,過剰に期待するのもよくないというのは分かるのですが,なかなか難しいものです。これ,塾で人の子ども相手ならうまくできる自信はありますが,自分の子供となるとできないんですよね。どうしても感情的になってしまうので。

 

それでどうすればいいかというか「ほどほど」ぐらいに落ち着くんです。この本では以下のように書かれています。

 

 ほどほどにほめて,「できたからって,それほど大したことではない。仮にできなかったとしても,それはそれでどうってことはないんだ」と,子どもに思わせてあげたいものです。

 

 親の期待に応えてくれたときに,思いきりクドクドほめることは,「こうしてくれることで,私はうれしい」と,子どもを脅迫しているようなもの。やり過ぎると,子どもは金縛りにありますよ。

 また,叱ることと背中あわせで,親の評価を気にしながら生きていく子になる心配があります。ほめることも,行き過ぎは毒ということです。「それは,いいことがあったね,おりこうだったね」くらいで,さらっとほめるのがいいのです。

(32-33頁)

 

これはとても難しいです。はっきりいって親だけではできないかもしれません。うまく役割分担して褒める人と叱る人がいると,子どもも逃げ場があるし,相談できる相手もいていいのかなと思います。自分には残念ながらそういう所がなくて,とても息苦しかったなあ。

 

だから親だけではなく,周囲の力を借りながら育児できるような環境ができると良いなと思います。いろんな人に子どもを見てもらうのは大切でしょう。ちなみに私,褒めるの苦手です…。まあ,妻が上手だから良いか…。

 

「ほめ方」「叱り方」「しつけ方」に悩んだら読む本

「ほめ方」「叱り方」「しつけ方」に悩んだら読む本