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いつか朝日が昇るまで

子育て、受験、日々考えたことなどを紹介するブログです。みなさんの気楽な子育て,中学受験を応援します。

障害を持っているのにサボっていると思われる人達の話を聞いて思うこと

日々のくらし 考え方

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以下の記事を読みました。もしこれが事実だとしたら,学校として漢字を教えてあげればいいだけの話で「日本の識字率は100%じゃない?」と煽る必要なんでないはずですよね。また「字が読めない」=「貧困」と安易に結びつける姿勢もどうかと思いますよ。

 


日本の識字率は100%じゃない? 男性教諭の実感 〈AERA〉|dot.ドット 朝日新聞出版

 

それで,実際には字が読めない障害というのもあるんですね。「ディスレクシア」というのですが,以下のホームページに出てくる神山さんは縦書きが読めないそうです。そもそも「ディスレクシア」とは以下の障害を指します。


ディスレクシア(Dyslexia)とは学習障害の一種で、失読症難読症、識字障害、読字障害とも言います。
知的能力及び一般的な学習能力の脳内プロセスに特に異常が無いにもかかわらず、書かれた文字を読むことが出来ない、読めてもその意味がわからないなどの症状が現れます。
逆に意図した言葉を正確に文字に表すことができなくなる「書字表出障害(書字障害 ディスグラフィア Dysgraphia)」を伴うこともあります。
また、家族性の発症例も古くから知られており、遺伝マーカーとの連関に関する研究も行われています。
文部科学省が行った4万人対象の調査では、およそ4%の児童生徒がディスレクシアであるという調査結果が出ました。つまり、どの学級にも一人か二人はいる特性と言えます。
有名人には、映画俳優のトム・クルーズ、現アメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュ、その弟のニール・マローン・ブッシュもそうです。
また、ノーベル物理学賞アルベルト・アインシュタインディスレクシアであったという説があります。
最近では、イギリス出身の俳優オーランド・ブルームと女優のキーラ・ナイトレイもカミングアウトし、録音読書で学習したり色付き眼鏡をかけて文章の他の文字が混じって見えないようにしたりしていることを公表しました。

ディスレクシアの教師として生きること (平成19年度第93回全国図書館大会)

 

それでなぜこの話を引用したかというと,最近妻がそうした障害を持った方の講演会に言ったからです。その方も字が読めない障害を持っていたのですが,それ以外の日常生活をは何の不便もなくこなしていたんですね。また横書きは読めるのに縦書きが読めないので,国語の時間が特に大変で全然先に進まないわけです。そうした状況を見て教師は言うわけです。「お前,何サボってるんだ」と。教師はそうした障害があるなんて知りもせず,本人の努力不足で終わらせてしまう。そうした中で本人は本当に学校が嫌いになっていくんですね。

 

自分は頑張っているのにサボっていると思われることほど辛い事はありません。また,こうした障害というのは一般にも知られておらず。当然本人も知らないわけです。だからこうした障害があると本人が知ったのは成人してからだそうです。もっと早く分かれば学校で嫌な思いはしなくてよかったのに,と私は思うのですが,教師が「こいつはサボっている」「こいつは何をやってもダメだ」という先入観を持っていたら,そうした障害であると気づく機会はないのかもしれません。

 

一方で,私の周りには学校の先生によって「ナルコレプシー(睡眠障害)」だと分かった子供がいます。この子はいつも授業中に眠くなってしまって,寝ていました。これ,たぶん先ほどの教師が見たら「寝るな!!」「顔洗ってこい!!」と怒鳴りつけるだけで,ダメ生徒の烙印が押されていたでしょう。しかし,この子が教わっていた学校の先生はナルコレプシーについて知っていたようで,もしかしたらそうかもしれないと,その専門の病院を紹介したそうです。

 

それで受診をして検査をしたところ,ナルコレプシーだということが分かり,薬を処方され,今は薬を飲みながら日常生活を送れています。そして,大学にも合格し,今は大学生です。本当に早い段階で分かって良かったなと思えてなりません。

 

それで私自身がAERAの教師や,先ほどの教師のように先入観なく人に接することができるのか,人に教えることができるかとよく考えるんです。残念ながら「できる」と自信を持って言えないのですが,そうであるがゆえに,こうした障害があるということを学んでおく必要があると思うんですよね。

 

そうでないと,安易な決め付けをしてしまい,結果として人を傷つけてしまうことがあるんですよね。私は特に小学生を教えてますから,先ほどの記事で識字率がどうという話よりも,そうした「怖さ」の方に目が行ってしまうのです。こうした「怖さ」は私だけなのかもしれませんが,知らないということを免罪符にせず、その「怖さ」から目を背けずに少しでも克服できたらいいなと思います。