いつか朝日が昇るまで

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「高学歴」「独身」「40代」「非常勤」

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私は単位取得退学で博士課程を退学していまして、学位としては修士号になるわけですが、世間一般ではこういうのを「高学歴」というんでしょうか。でも次の場合はどうでしょう。私の友達は三兄弟なんですが、その学歴は以下のようになっています。

 
兄(一橋大学卒・学士)→現在国家公務員
同級生(地元の三流大学大学院卒・修士)→現在小学校の先生
弟(東大卒・学士)→現在国家公務員
 
学位だけ見れば私の同級生は修士号を持っているので、「高学歴」に当たるようで、その同級生とも「お前が一番高学歴だね」と冗談で言っているわけですが、実際、高学歴かどうかなんて関係ないのがよく分かる事例ですし,彼は「高学歴だ」と周囲から言われたことはありません。ただ「高学歴とは何ぞや」というのが本論ではないので、「高学歴」は学位を基準に考えたいと思います。
 
それで大学院に行くとですね、「高学歴すげえ」なんて言われなくて、「ご入院おめでとうございます」と言われます。そして今まで「勉強大事」なんて言っていた人達が、「いつまで勉強なんてするの?」「そろそろ働きなさい」などの圧力がかかります。そうした圧力にめげず研究を続けても「高学歴ワーキングプアー」なんて言われる生活を強いられ場合もあるわけです。
また大学院から東大に入ると「学歴ロンダリングだ」と言われる始末。東大で博士号を取得した私の後輩の年賀状には「今年はなんとか生きていけそうです」でした。なんという「高学歴」。彼は結婚もしていて,子供もいて,奥さんも博士課程に在籍していて…。まあしかし彼はまだ20代です。まだまだ明るい未来があるはず…。

 

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このように大学院博士課程まで行くと「高学歴」って別にすごくなくて、行き着くところまでいくと逆に大変になるんですよ。それに大学院博士課程って社会に出られないような人の集まりでもあるんです。変わった人が多いのは確かです。ただこれも専門によってかなり違うのかもしれませんが。
 
しかし,今の話は博士課程の話で、修士課程はそんなことはありません。修士課程は2年間ですから,短大と同じような感じで,すぐに卒業ですし,就職もできますし,理系では専門職として重宝される場合もあります(そう言えば公務員試験を受けるために留年ではなく修士課程進学を選んだ人がいたなあ…)。しかし,一方で「高学歴」である博士課程進学者は決して「強者」ばかりではなく,辛い日々を送る人もいます。
 
やっとタイトルに関係する話題になってきましたが、「高学歴」にとどまらず、「独身」「40代」「非常勤」という全てのステータスを満たすとかなり辛い状況です。ある専任の先生は「35歳を過ぎてから非常勤は辛くなった」と言っていましたが、それぐらいを過ぎると周りは就職していたり専任になっていたりと、「みんなで頑張ろう」という状況ではなくなります。これ、40代に入るとさらに大変です。
 
それでもまだ結婚していて支えてくれる人がいれば話は違います。生活の方も子供がいなければなんとかなります。しかし、独身の孤独…。これは辛いです。また職も安定しない非常勤。「特任教授」だと言われても任期付きの非常勤。また職を探さないといけません。
 
私の知人にこの全てに当てはまる人がいます。30歳ぐらいの時はバリバリの右翼でありまして、天皇家に関しては「⚪︎⚪︎様と呼べ」と怒っておりました。それがもう40代。めっきり弱くなりまして、「生きていくのが大変で研究はできていません」「どうやって生きていこうか」などかなり弱音を吐いて、思わず握手してしまいました。その光景をみた専任教授が「君達、仲がいいんだね」とニヤニヤしておりましたが、専任教授には分かりません。ええ、分かりません。まさに彼は翼をもがれた人になってしまいました。ちなみに翼は両翼をもがれてしまったので、右翼が左翼になったのではなく、主張が無くなってしまいまいました。
 
「高学歴」だけではなく、「独身」「40代」「非常勤」というキーワードをネットで見つけたら、優しく接してあげて下さいね。ちなみに先ほどの知人はネット活動をしているか不明です。ネトウヨになっていないことを心から願っています。
 

 

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