いつか朝日が昇るまで

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アメリカだってベビーカーの問題があるのに日本だけの問題にする人たち

海外は子連れにやさしい社会。みんな子育てをしている人にやさしい。ベビーカーでバスを待っていれば,誰彼ともなく手伝ってくれる。それに比べて日本は…という記事をよく見ます。それって本当かと思っていたのでちょっと調べてみました。

 

海外は子連れにやさしいんだそうで

まずは記事の紹介から。こういう記事は多いと思いますが。

 

 先ほどの調査結果によると、海外で子育て経験のある親は外出時における周囲の人による移動手伝い、妊婦や赤ちゃんへの「声掛け」や「温かいまなざし」などであり、その結果、「子育てが楽しい」と感じているという。日本と海外の子育て環境を比較した場合、もっとも大きな違いは「子連れや妊婦に対する社会の温かいまなざし」の有無であり、それらが具体的な行動を伴っていることである。

 

  そんな日本と海外の子育てを取り巻く社会の違いを如実に表しているのが、ベビーカー利用に関するルールである。

 

日本では国土交通省が、鉄道やバスでのベビーカー利用に関するルールの全国統一化に乗り出した。混雑時は折りたたむことを求めるなど、ルールが曖昧なままで、ベビーカー利用者と周囲とのトラブルになるケースも少なくなかったそうだ。電車やバスにベビーカーを広げたまま乗車するママに対する批判の声も多い。

 

「畳むべきだ」「我慢が足りない」「子育ては優先と勘違いしている」といったことで、「荷物をベビーカーに置いて広げたままは非常識」(46歳女性)、「ママ友3人が車内でベビーカーを広げたままで通路を塞いでいた」(39歳女性)といった声だ。

 

  確かにこれらの意見もわからなくはない。私自身、混雑時に場所をとるベビーカーを邪魔に感じてしまうこともある。ただ、海外の場合はこういった論争は存在しない。ベビーカーを電車やバスに乗せることは赤ちゃんを持つ親の権利として認められているので、肩身の狭い思いをすることはないという。

 なぜ?海外ママが「日本の子育ては海外より10倍辛い」と語る理由

 

というか利用の状況が違うのではないか?混んでなければ気にする必要はないし,みんなやさしいと思うけど。それでアメリカは混んでいても問題にならないの?と思って調べてみました。

 

すると実際にアメリカだって問題になっているんですよ。

 

映像は、巨大なベビーカーが、通路を占領していたために、人の行き来が難しく、男性がベビーカーを動かそうとした際に、自分の荷物に男性の手が触れそうになった老婦人が、男性に向かって声を上げた。シカゴのローカル新聞は、このYoutube映像を記事にし、この事件の原因はどう見ても大きなベビーカーが道を占領していることにあり、公共移動手段を利用する親に対して「もっとコンパクトなベビーカーに投資をしろ」と呼びかけた。

 

 実際に米国のベビーカー専門サイトなどを調べると、カーシートと離脱着可能な「大きめ」のベビーカー(通称SUVベビーカー)と、旅行や公共交通機関を利用する人向けの「軽くてコンパクト」なベビーカーを別のカテゴリーとして示していることが多く、ベビーカー購入時に、利用者に自分たちのライフスタイルに合ったものをはじめから選ぶように促している。

ベビーカー問題は万国共通。米国流の解決策を提案する - Global Press - 朝日新聞社(WEBRONZA)

 

さらに混雑している場合は折りたたむように伝えてもいます。こういうのって万国共通なんですよ。なんで日本だけ違うみたいになるんだろう…。

 

Please fold your stroller in the event that a bus or train becomes crowded, in order to make room for others.

… Also, during certain periods of high ridership, we may require that all strollers be folded before you board.

(他の利用者のためにバスや電車の混雑時にはベビーカーを畳んでください。…また乗車率が高い場合,乗車する前にすべてのベビーカー利用者にベビーカーを折りたたんでもらうように要請するかもしれません。)

Policies and Practices | CTA

 

日本は他人に不都合をかける人に厳しい?

ここでいくつかの疑問が浮かぶ。日本を訪れた外国人は「日本人はとても親切だった」と褒め称えるのに、なぜその日本人はこんなにも子連れに冷たいのだろうか。少子化で子どもが少ない今だからこそ、子どもを大切にしようと暖かく見守る社会ができあがってもおかしくないはずなのに、なぜ日本の子ども連れは邪魔者扱いされてしまうのだろうか。

 

 

 核家族化の進行や若者の恋愛離れによる家族観の崩壊など様々な理由が考えられるが、一つには日本社会が「他人に不都合を与える人」に対して異様に厳しい社会だからではないかと思う。相手の迷惑になりたくないから、子連れであろうとなかろうと関係のない人には話しかけない。母親のほうは泣きだす子どもを連れていることがまるで何かの罪のような、肩身の狭い思いを強いられてしまう。

なぜ?海外ママが「日本の子育ては海外より10倍辛い」と語る理由

 

アメリカの福祉政策を見ればわかるけど,アメリカの方が他人に不都合になるものには抵抗が大きいのではないですか?こういう問題を「日本人」の問題としてしまうと,結局,「啓蒙すべき」みたいな話になって,心の問題(やさしさが足りない,配慮がたりないなど)で決着つかずになってしまうんですよ。

 

そうではなくて,これってスペースの問題でしょ?だってスペースがたくさんあれば「不都合」ではないですから。だからアメリカだって同じ問題が起きてるんです。

 

こういう問題を解決したいなら政策面で議論していかないといかんですよ。バリアフリーだって同じだと思いますが(ちなみに横浜市営地下鉄グリーンラインはかなりバリアフリーが進んで,ベビーカーでも移動しやすい作りになっています)。

 

さいごに

海外ではベビーカー論争なんて起きないみたいな記事は嘘ですね。あれだけ大きいものが狭い電車の中にあったら誰でも邪魔だと思います。それを文化や社会や人の性質の問題にしたずっと解決しないでしょう。せいぜい「お互い気を使え」ぐらいしか言えません。

 

本当に問題を解決したいなら,スペースを確保する方法を考えるべきです。ちなみに外国製のベビーカーは大きすぎます。もっとコンパクトで良いと思います。さらに電車やバスのスペースだってもっと工夫できると思いますよ。そういう議論をしてほしいものですね。

 

 

子どもへのまなざし

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