いつか朝日が昇るまで

子育て、受験、日々考えたことなどを紹介するブログです。みなさんの気楽な子育て,中学受験を応援します。

住む場所でこんなに違う!!待機児童問題と保育士不足

昨日,twitterでのマツモト(@matsuwitter )さんとのやりとりで,住んでいる場所によって待機児童問題にかなりの差があることが分かって,結構衝撃を受けました。私が住んでいる横浜市も,待機児童ゼロ宣言がされたとはいえ,かなり厳しいと言われていましたが,東京も区によってはそれ以上です。子育てと住む場所がかなり関係しているので,これから引っ越す方は参考にしてください。また後ろの方で保育士不足の問題も書いています。

 

横浜市の場合

それで待機児童ゼロを宣言した横浜市はどうかというと,次のような状況です。以前,ブログでも紹介したことがありますが,数え方次第で,本当に待機児童ゼロなの?という疑問は湧くわけです。問題となったのはこれです。

 

「市は施設の設置基準を緩和し、民間企業の参入を促してきました。その結果、施設は増えたのですが、駅の高架下など、環境的に恵まれない場所も少なくありません。近くに公園があれば園庭がなくても設置できるため、園庭がない保育園も増えています。保護者としては、できればそういう保育園に子どもを預けたくない。希望の保育園に子どもが入れなかった場合、仕方なく育休延長などで子どもの面倒を見ている。それでも市は『施設を紹介しても入らないのは、待機児童ではない』というスタンス。紹介すれば入園しなくても待機とは数えないのです」(横浜市政担当記者)

日刊ゲンダイ|横浜市「待機児童ゼロ」のカラクリ

 

希望の保育園に入れなかったので断る,兄弟で別の保育園になってしまったので断るという場合は待機児童に数えていません。もっとも林市長をそれを改善しようとしているようです。

 

で,実際にどれくらい改善されたのかというと,次のような感じです。

 

横浜市 こども青少年局 保育所一覧 港北区

 

我が家の場合,横浜保育室に預けているので,ポイントが加算されます。市役所で聞いたところ「横浜保育室からの入園者が殺到しなければ大丈夫です。入園しやすいのは①新設の保育園,②定員に空きがある保育園」だそうです。

 

それで上記のリンクを確認してほしいのですが,3歳児クラスに入ろうとした場合,かなり選択肢が限られるのが分かると思います。「ゼロ歳児から預けろ」という理由が分かりますよね。

 

横浜市の場合,幼稚園にも預かり保育として延長保育をしてもらうようにしているようで,それができる幼稚園も増えてきてはいます。でもフルタイムで働きたい人は幼稚園は難しいですよね。

 

東京都の場合

東京都の場合,以下のような感じです。

 

 区市町村別の状況【表4】

保育サービス利用児童数の増加が大きい区市町村(前年からの増加数)

 1) 世田谷区 934人 2) 練馬区 696人 3) 大田区 531人

待機児童数が多い区市町村

 1) 世田谷区 884人 2) 練馬区 578人 3) 大田区 438人

待機児童数の増加が大きい区市町村(前年からの増加数)

 1) 杉並区 233人 2) 江東区 163人 3) 豊島区 141人

待機児童数の減少が大きい区市町村(前年からの減少数)

 1) 八王子市 -122人 2) 東村山市 -114人 3) 足立区 -103人

 都内の保育サービスの状況について|東京都

 

世田谷区はかなり待機児童が多いですね。ちなみに杉並区は285人でした。ただこれも行政が発表している数字なので潜在的な待機児童数はもっと多いものと考えられます。昨日のマツモトさんとの会話で分かった東京都の待機児童問題は実際に住んでみないと分からないものでしょう。

 

ちなみに全国の状況は次のサイトで見られます。

保育所待機児童数(平成24年10月) |報道発表資料|厚生労働省

 

これが本当に改善されるのか,改善策としては横浜保育室のような施設を作るという案があるようですね。また開園のために必要となる保育士の数をもっと少なくするという考えもあるようです。これは保育の質の問題が反対意見が出ているようですが。でもこれには保育士不足という問題が関係しています。

 

 待機児童対策として国が二年後に始める、新たな保育制度「小規模保育」について、そこで働く保育士の国家資格者の割合は「半分でよい」とする案が検討されている。新制度は、認可外保育所を国の制度に引き込んで保育環境の底上げをする目的もあるが、「半分」は、東京都認証保育所など自治体独自の制度よりも低い基準。保育関係者から「質の低下につながる」と反対の声が出ている。 (柏崎智子)

 待機児童対策として国が二年後に始める、新たな保育制度「小規模保育」について、そこで働く保育士の国家資格者の割合は「半分でよい」とする案が検討されている。:12月2日 - ブロマガ

 

深刻な保育士不足

以前,園庭解放に行った時も,園長先生から「給料が安いから男性の保育士はすぐに辞める」と言われました。そういう意味では福祉業界と同じ状況でしょうね。

 

 ■「本当はなりたい」6割超

 

 だが、待遇面でのミスマッチもある。厚労省が5月に全国で実施した調査によると、保育士の資格をもつハローワークでの求職者3万2千人のうち、半数の1万6千人が保育士としての就業を希望していなかった。

 

 希望しない理由として最も多かったのは、「賃金が希望と合わない」で、47.5%。「他業種への興味」(43.1%)のほか、子供を預かる仕事ならではの「責任の重さ・事故への不安」が40.0%、また「健康・体力面での不安」も39.1%と多かった。

 

 一方で、これらの原因が解消された場合、保育士としての勤務を希望すると答えた割合は63.6%にも上った。なりたい職業と思い描いて努力して資格を取得した若者は、本心としてはやはり保育士として働きたいと考えているようだ。

 【ビジネスの裏側】保育士の就業ミスマッチ 待遇、責任の重さ…若者を阻む“壁”:イザ!

 

以下の厚労省のホームページに詳しく書いてありますが,賃金の低さはかなり重要な要素となっていますね。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/h120423_g.pdf

 

公務員になれればいいのですが,私立だと生活するのがやっとでしょうね。以下を見ると首都圏ではかなり厳しい金額だと分かっていただけると思います。これを改善しないと保育園を作っても保育士がいないという事態になりかねません。

 

 公立保育園で正職員になる場合は、地方公務員として働くことになる。給料も公務員としての金額だ。東京都練馬区を例にみてみると、23年度実績で公務員保育士の平均月額給与は31万2206円。年間平均給与額は約628万円(諸手当を含む)となっている。一方、私立で働く保育士は、厚労省の「平成24年度 賃金構造基本統計調査」によると、月額給与は平均21万4200円、平均年収は約315万円(短時間労働者を除く)。全業種の平均賃金と比べても、月額給与で約9万円低くなっている。昇給幅も公務員保育士に比べて小さく、年収400万円台に到達するのは女性の場合、55~59歳になる。

 保育士が仕事に就かない理由は「低賃金」 年収315万円、「専門職なのに安い」と不満広がる : J-CASTニュース

 

さいごに

不思議なのは需要がたくさんあるのに給与が上がらないということ。これには利用料の問題もあるのでしょう。税金で支援する部分と利用料のバランスを考えていかないといけない時期に来ているのかもしれません。

 

今は保育園に選ばれる時代ですが,これから選ぶ時代になれば,それ相応のコストを利用者側が払う必要があるのかもしれません。0~2歳は今でも十分高いとは思うのですが,税制も含めて保育士の給与を上げるべく考えていくべきですね。