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いつか朝日が昇るまで

子育て、受験、日々考えたことなどを紹介するブログです。みなさんの気楽な子育て,中学受験を応援します。

なぜ東大は秋入学を見送ったの?

東大が秋入学を見送りました。その理由について解説している記事がありましたのでご紹介します。そもそも秋入学が必要なのかという議論はありますが。

時論公論 「東大 秋入学見送りの波紋」(NHKより)


引用
東大は、去年、海外の大学との交流をしやすくするため、また、ひ弱な学生を他流試合で鍛えるためとして、世界の多くの大学と同じように大学の暦を秋入学、秋卒業に変える方針を打ち出しました。それから1年半、検討の結果、全面移行を見送ることになりました。
なぜ、見送ったのか。大学の内と外、それぞれにハードルを越えられなかったからです。
 まずは外。社会的な環境が整わなかったことです。
 
2つ理由があって、一つは、国家試験などの実施時期が変わらないこと。もう一つは、就職活動時期の変更を伴うこと。医師国家試験や司法試験などは、春に卒業することを前提に今ごろの時期に日程が組まれていて、ちょうど卒業時期に重なり春入学の学生に比べ不利になると心配されました。
 就活時期についても、春の入学を前提にしていますので、秋入学の学生には不利です。商社など海外展開している企業の中には東大の方針を受けて、見直しを検討する企業も出始めていましたが、長年続いてきた日本独特の就活のあり方を変えるのは並大抵のことではなく、そうしたことも判断材料の一つでした。

 社会が変わらなかったこともありますが、実は大学の内側で異論が続出し、一つにまとまらなかったことも大きな理由です。グローバル化に対応する必要性は理解されましたが、ほかの大学に先がけて実施する不安がありました。検討してきた案は春に入試を行い秋に入学させるというものでしたので、高校卒業から大学入学までに空白期間が生じ、学生の学習する権利を奪うと意見が出されました。この間、海外の大学に流出したり、複数受験して合格した大学に流れてしまったり、その前に変化を嫌う若者にそっぽを向かれてしまうのではないかという不安が学内を覆っていました。


就活や海外の大学のことを考えると東大だけが実施するのは無理だったのかもしれません。でもそれは最初から分かっていたことはないですか?


引用
今回注目を集めた秋入学。議論は、26年前、政府の臨教審・臨時教育審議会の提言にさかのぼります。
 
当時、日本の大学が一斉に秋入学に移行すると半年間授業料収入がなくなるために、数千億円が必要になると言われ、実施が見送られました。その後、中央教育審議会などでも推進が提言され、14年前には秋入学を進めやすいよう制度が改められました。この間、東洋大学や早稲田大学が一部の学部で秋入学に踏み切りましたが、志願者の減少で中止に追い込まれ、一部の学部だけで実施することの難しさが浮かび上がりました。長年にわたって、政府も大学も改革の意識はあるものの、制度、資金面で大きく踏み出せませんでした。

そんな中、急速なグローバル化で東大として動かざるをえなくなったのが今回です。学生の「内向き」傾向が指摘されたからです。体験に乏しく、他流試合を好まない。東大でも、在学中に外国語でのコミュニケーション能力がついたと自信を持つ卒業生は3人に1人にとどまりました。秋入学にすると、学生は否応なくグローバル化の波にもまれ、国際性を身につけざるを得なくなる。そんな計算が大学にありました。今回の判断は、実施が難しい秋入学の前に、現実的な対応で半歩、コマを進めておこうというものです。

 この影響を最も受けたのが、秋入学へと歩調を合わせかかったほかの国立大学です。
NHKが去年秋に国立大学を対象に行ったアンケートでは、回答のあった大学のうち37%が、「秋入学の検討をする考えがある」としていました。ただ、東大の決断待ちといったところでしたので、今回の方針転換を受けて、早くも熊本大学やお茶の水女子大学など4学期制に移行するための検討が動き出しました。当面は、多くの大学で、秋入学実施の前に4学期制導入の動きが加速するとみられます。
 一方、政府や経済界は成長戦略の一つにあげて秋入学を後押していただけに衝撃は隠せません。ただ、下村文部科学大臣は、参議院議員選挙後に秋入学を進めるための検討会議を発足させるとしています。「国家試験の時期など秋入学への移行に必要な社会的条件が整っていないという東大の判断はその通りだ」として導入を促す環境づくりを進める方針です。
 
大学の秋入学は、グローバル化という外圧、いわば「黒船が来た」ことの対応でしかありません。臨教審の提言以来四半世紀、大学はもとより政府が十分な対応を取らずにきたことで、今になって大あわてをしているといったところです。
 こうした制度改革で、ツケを回されるのはこどもたちです。私自身は、グローバル化に踊らされて制度をいじるより、世界に目を向けた教育の中身の充実こそ大事だという立場です。秋入学は教育が国際化していくための手段の一つであって、目的ではないからです。しかし、政府が大方針として秋入学に舵を切るという決断をするのなら、単に大学にはっぱをかけるだけでなく、確固たる姿勢をとるべきだと思います。口だけでグローバル化への対応を唱えるのではなく、今こそ国が責任を持って新しい制度を作り上げるべき時だと言えます。大学はもとより、小中学校、高校を含めて秋入学にするといった大きな議論を始める。そうした議論はできないという程度の覚悟では、秋入学実現はほど遠い夢に終わりかねません。


最後の結論はまさにその通りですね。大学改革もそうですが,「改革」という言葉だけが先行して「どう改革するか」は後から出てきました。結果,大学が良くなるよりも悪くなったという印象です。こういうことが起こると一番困るのは受験生と在校生です。特に在校生は大学を移ることはできません。教授は大学を移籍するという選択肢があります。


今,日本の大学に何が必要なのか真剣に考えれば良いですが,それを文科省が決める必要性を各大学に予算をつけてそれぞれの大学にやらせれば良いのではないでしょうか。結果は後々分かると思いますよ。






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