いつか朝日が昇るまで

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「ウーロン茶世代」って存在するの?~秋元康氏の主張を考える

秋元康氏が「とりあえずウーロン茶」と頼む世代を「ウーロン茶世代」とし,普通に無難に暮らせればいいという思考の表れだと批判しています。ウーロン茶頼んだだけで,「個が閉鎖している」とか言われてはたまったものではありませんね。いろいろと突っ込みどころがある記事なので以下,紹介したいと思います。

 

とりあえず秋元康氏の主張を見てからもう少し突っ込んでみましょう。

 

  ある日、地下鉄で若者がハードカバーの本を網棚にポンと置いて捨てていくのを見た。雑誌でも新聞でもなく、ハードカバーの本までも所有しない時代になった。そうなると、「絶対にこれがほしい」「どうしてもこうなりたい」というものがなくなる。執着心がなくなったぶん、今の日本は弱い。

 秋元康氏が指摘する「ウーロン茶世代」とは 〈AERA〉-朝日新聞出版|dot.(ドット)

 

 読んだ本はいらないと考える人がいてもおかしくないですし,最近には断捨離ブームで物を捨てることが流行っているのですよ。

 

新・片づけ術 断捨離 (マガジンハウス文庫)

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さらに読んだ本を捨てるという行為によって「執着心がなくなった」と言えないでしょう。そんなこと言ったら物なんて何も捨てられないですよ。しかも,なぜそこから「日本は弱い」という結論に?

 

とまあ,最初からよく分からない展開になるわけです。この場合,「君,ここは本を捨てる場所ではないよ」と言ってあげましょうという突っ込みは控えます。そして「ウーロン茶世代」の話になります。

 

僕はそうした世代を「ウーロン茶世代」と呼んでいる。飲みに行っても、カラオケでも「とりあえずウーロン茶」。何か飲みたいものがあるわけでもない。ウーロン茶を飲みたいわけでもない。何が飲みたいのかわからないときに頼むウーロン茶。普通に無難に暮らせていればいい、という思考がはびこっている。

 

 個が閉鎖している、と思う。集団や組織、仲間の中にいれば、見栄を張りたい。でも、いまは社会全体が引きこもっている。日本の外に、部屋の外に、もっと面白いことがあるということに気づかない。

 

 

 ここ数年、そういうことをずっと考えていた。 だからこそ、そういう“引きこもり社会”からムリをしてでも飛び出した人は、生命力にあふれて魅力的に思えた。野茂英雄があのとき日本を飛び出して大リーグに行かなければ、その後のイチロー松井秀喜の活躍もなかっただろう。今号に登場する上原浩治さんもその中で、「ムリ」を超えて飛び出した。幼いころから鍛錬を積む歌舞伎の世界に40代後半で飛び込んだ市川中車さんも、日本にコンビニという文化を根付かせたセブン- イレブンの鈴木敏文会長も「ムリ」を超えた人たちだ。

秋元康氏が指摘する「ウーロン茶世代」とは 〈AERA〉-朝日新聞出版|dot.(ドット)

 

このように「ウーロン茶」から「個が閉鎖」,そして外に飛び出せという展開になるわけです。しかし,大リーグの事例を出しているので,若者の留学率を見てみましょう。以下のまとめを見てもらえば分かりますが,留学率で見たら若者は別に内向きになっているわけではありませんよ。それに留学ができないというのは「内向き」以外の要因も多くあるわけです。それなのになぜそういうことを言われるのかがよく分かりません。

 

"内向き志向の若者"は嘘?日本人留学生が減り続ける理由 - NAVER まとめ

 

で,この後は元記事を読んでもらえれば分かりますが,「僕は…」が繰り返されるので省略します。内容としては「僕はこうしてきた」なので,ほかの人には参考になりません。

 

こうした若者を「引きこもり」とし,外に飛び出せと言われても,「すでに外に飛び出していますけど」と言われるだけではないでしょうか?俺たち,別にうちに籠ってないぞと。

 

それで,出発点に戻りますが,なぜカラオケで「とりあえずウーロン茶」と頼むか。それは最初の一杯だからでしょ?二杯目以降も「とりあえずウーロン茶」と言わないでしょ?だからこれって「とりあえずビール」と同じなんですよ,秋元さん。