いつか朝日が昇るまで

子育て、受験、日々考えたことなどを紹介するブログです。みなさんの気楽な子育て,中学受験を応援します。

叱ることの難しさ~塾と育児の現場から

以下の記事を読みました。言いたいことはよく分かりますし,賛成ですが,違和感がある部分があったのでそれについて書きたいと思います。

 

 子供を追い詰めるように叱るお母さんっていますよね。

 

 

 

「なんでこんなことしたの」

 

「しちゃダメって言ったよね」

 

「◯◯ちゃん約束守れない子なの?」

 

「そんな悪い子にはサンタさん来ないよ?」

 

 

 

これって逃げ道を絶った怒り方だと思うのです。

 

子供の感情や行動をすべて否定しており、こんな怒り方をするとかえって反発するんじゃないの…と横で聞いているとヒヤヒヤします。

 

ここに逃げ道を一つ加えるだけでだいぶ変わるんじゃないでしょうか。

 逃げ道を残して叱る - 指揮者だって人間だ

 

 

叱り方にさまざまな問題はあります。よく言われているのは「脅すような叱り方はダメ」というもので,「~したらダメ」という叱り方よりも「~した方がよい」という叱り方にすべきというものです。

 

逃げ道は子供が「うん」という問いかけならなんでもいいと思うのです。

 

「もうしないよね」とか、「◯◯したかったからこうしたの?」とか、なんでもいいから子供に「うん」と言わせて肯定させる。

 

「そう、そういうことが言いたかったんだよ」と思わせる。

 

「お母さんはなんでそんな嫌なことばっかり言うの!」という反発を抑えて、ちょっとでも「私のことをわかってくれている」と感じさせる。

 

 

たくさん怒った後でも最後にこれをつけると、少しは反発から納得に向かいやすいんじゃないでしょうか。

 

おそらく上記の部分を読むと,にょっき (id:nyokkicond)さんもそういうことが言いたいのかなと思ったのですが,それを逃げ道と表現してしまうと違和感があるのです。もし子育てでや塾で子供をしかる時に逃げ道を残すという意識をこちらが持っていると,「そこに逃げ込んでも良いんだ」と思うわけです。

 

子どもはとても利口です。ここまでやっても怒られないと思えば,そこまでは許されると思って実行します。小学生を教えていると特にそうです。そしてその基準が一貫しないと子供は混乱してしまいます。叱る基準を決めるのは大人の側にあるので,そこはしっかりと決めなければならないと思うのです。

 

現在,私は一児の男児の父親ですが,男の子というのは何回も同じことをします。一回言われてやめるなんてことはほとんどありません。繰り返し「~した方がいい」と言い続ける必要があります。しかし,「逃げ道を残す」という意識で叱ることはありません。そうしないと「~してもいいんだ」となるからです。しかも一回許しただけで,です。

 

例えば,スーパーで一回でもアイスを買ってあげたとします。そうすると次からアイスの前から動きません。「今回は買わないよ」と言ってももうダメです。結局,買う羽目に…。そういう悩みを持っている人がたくさんいます。

 

またここで引用されているようなお母さんですが,おそらくそんな風に怒りたくて怒っているわけではないと思うのです。私が電車に乗っているとき,三人の子供のお母さんが電車に乗っていました。一人は赤ちゃんだったので,抱っこしており,真ん中の子はベビーカーで眠そうにしていました。そこに一番上の子がいたずらをして,真ん中の子を起こそうとしたのです。それを見て母激怒!!「今寝ようとしてるでしょう!!やっと寝ようとしているのに邪魔するな!!」とグーパンチ…。長女は頭を窓にぶつけておりました…。

 

これだけ聞くと「やばい親だな」と思われるでしょう。で,実際,私も思いました。でも,もし私が三人の親で同じようにされたら,同じことをしないという自信はありません。そうならないようにと注意はしていますが…。

 

でもこういうお母さんも普通のお母さんなのです。きっと普段は子供に対して愛情を向けているわけです。

 

子育て支援の場に行くと,第二子がいる方で「上の子に対してイライラすることがある」という方は結構います。下の子にいたずらすることもありますし,いろいろと手がかかる部分があるからです。でも,そういう瞬間があることを肯定しているわけではなく,「またこんなことをしてしまった」と反省して,自分の無力感を嘆くわけです。子供が寝た後にやっと冷静になり,そういう風に思うようです。

 

子どもの寝顔は本当にかわいいわけで,「寝てるときは本当にかわいいのに」というのはよくある話です。ですので,どのお母さんも「もっとうまくできたら…」と思いながら育児しているということだけは理解していただきたいなと思いました。そんなお母さんにこそ「逃げ道」を残してあげるべきだと思いますが,どうでしょうか?

 

 

叱る力 (双葉新書)

叱る力 (双葉新書)