いつか朝日が昇るまで

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子どもの権利を認めると「わがまま」になるのか~産経新聞より

以下の産経新聞の記事を読みましたが,なぜ子供に「意見表明権」を与えることが子供を甘やかし、わがままにすることにつながるのか疑問に思ったので紹介します。

 

【主張】子供の権利 甘やかさない教育必要だ - MSN産経ニュース

 

 国連条約の本来の目的は、子供を飢えや病気、虐待などから保護することだ。しかし、自治体の条例では、子供の「意見表明権」といったものまで加わり、権利をはき違えたわがままを許す風潮が問題になってきた。

 

 例えば親が子供部屋に入ると、「プライバシー侵害」だと子供が文句を言う。国連の委員会の場で日本の高校生が、制服を義務づける校則に反対して「意見表明権」を持ち出し、海外の委員から「制服もない国の子に比べ幸せ」などとたしなめられた例もある。

 

例えばこれ。これは高校生の主張がたしなめられたとあるわけですが,それはその主張が受け入れられなかったというだけであり,意見表明すべきではないという話にはなりません。普段は日本の国内問題に外国が口を出すべきではないと主張している産経新聞とは思えない主張です。

 

確かに子供中心主義に対する批判はあります。スウェーデンでもそういう議論があることは以下の記事で紹介しました。その中で批判されているのは以下の内容で,権利の問題ではありません(元記事はリンクが切れているのでブログ記事のみ参照ください)。

 

 「もちろん、子どもの言うことに耳を傾けなければいけないが、スウェーデンは行き過ぎている。就寝時間から食事のメニューまで、家庭内のことすべてを子どもが決めがちだ」と述べ、そうした自由放任な子育てによって大人になる準備ができていない若者が生まれていると批判する。「(そうした育ち方をした)若者は期待感が高すぎ、人生は辛すぎると感じがち。不安障害や自傷行為の劇的な増加と無縁ではない」

 子供中心主義は子供を身勝手にする? - 研究者はつらいよ~研究者の子育て&日々雑感

 

当然ではありますが,こういう主張には批判があるわけでし,自由放任主義が良いという主張も当然存在するわけです。

 

それで今回の産経の記事。この記事では権利を認めることが子どもをわがままにするとあり,スウェーデンの話とはズレでいます。スウェーデンの場合,話を聞いたうえでどう対応するかというのが問題になっているのです。

 

結局,産経の主張したいことは以下の内容なのだろうなと思うわけです。

 

滋賀県で開かれている日教組の教研集会では、委員長あいさつで「子供の権利としての教育ではなく、国家の意思としての教育が前面に出ようとしている」などと言及された。規律や公共心育成などを重視した安倍晋三政権の教育再生の取り組みを暗に批判したものとみられる。

 

 しかし、わがままを正せない親や教師の教育こそ見直してもらいたい。だめなことはだめとしっかり教えたい。 

 

これを読むと分かりますが,安倍政権の批判を許さないという結論にしたいがために,子供の「わがまま」の話を出しているだけのようですね。最後の段落にそれが典型的に示されています。これは子供の権利を認めるか認めないかという話とは違いますよね。

 

産経新聞というのは体罰に賛成しているかのような記事も多く書いているので,上記のような主張になるのでしょう(詳しくは以下のブログで詳しく載っています)。

 

千日ブログ ~雑学とニュース~ |産経新聞の体罰賛成論「血まみれになるまで殴られても感謝される体罰もある」

 

それにしてもこういう「子どもの権利を認めることがわがまま」という主張こそが,議論をさせないことになり,教育が衰退するのだと思いますが,どうですか?