いつか朝日が昇るまで

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信頼関係を築くことの難しさ

以下のインタビュー記事を読みました。同じ塾関係者として「確かにそうだな」とうなずける内容でした。ただこの記事を読んで,叱るのための前提条件である信頼関係の築き方について,もっと突っ込んだ話が必要ではないかと思ってしまいました。

 

「おまえ何回言えば分かるんだ」「500回」:日経ビジネスオンライン

 

まず「叱ること」について坪田さんは以下のように言っています。

 

 叱りつけてばかりいると、部下は苦手意識を持ちます。それでも部下は上司の言うことを聞こうとしますが、苦手な人の言うことは無意識に拒絶してしまうので、その結果ポカしてしまう。これははっきりしています。

 

 私も叱ることはありますが、それは信頼関係を築いてからです。いきなり叱りつけたり、説教をしたりすれば苦手意識を持たれて、それで終わりです。

 

その通りで信頼関係を築くことがまず先であるというのは確かなのですが,ではどのように信頼関係を築けばいいのでしょうか。またどれくらいの期間が必要なのでしょう?坪田さんは次のように言います。

 

だから、出会って3カ月は怒るべきではないのです。3カ月で相手のことを大して分かってもいないのに「あれがダメ、これがダメ」と言ってしまったら信頼関係はできません。

(省略)

昔だったら飲み会などで信頼関係を醸成したのでしょうが、今だとそれも難しい。抱きしめるような気持ちで接して、信頼関係を築くことが必要なのです。

 

実はここら辺が一番難しいのではないでしょうか?相手をどう叱るかというやり方に関しては真似ることができますが,同じ人が同じように部下を叱っても反応が違ってくる。その原因は「信頼関係の欠如だ」と言われて,信頼関係を築くことが上手な人を真似しても同じようにはいかないでしょう。

 

3か月という期間も個人差がありますし,「抱きしめるような気持ち」というのも信頼関係がなければ「うざい」と言われて終わりにもなりかねません。

 

会社という大人の世界ではストレートにそのような気持ちを表現されることはありませんが,小学生を教えていますとそれがストレートに出てくるわけです。

 

生徒「あの先生は嫌だ」

私「何で」

生徒「何となく」

私「…」

 

好きか嫌いかに理由がないというのもあるんでしょうね。また地位というのも関係ありまして,若い先生は年取った先生に比べて不利です。

 

それでそういう状況の中で信頼関係を築こうと「生徒の輪に加わる」作戦を使い,生徒に迎合し,結果生徒に舐められて授業が成立しないとかもあるわけです。

 

「抱きしめる気持ち」で接するというのがいかに難しいことかは私だけでなく,誰しもが感じていることではないでしょうか。

 

それでどのように信頼関係を築くのがいいのかと言えば,相手に尊敬される部分も持つことだと私は思うのです。結果,生徒に尊敬され,信頼関係が築かれていく。つまりまず必要なのは自分をしっかり磨くことであり,相手も見て何かをすることではありません。

 

授業をしていて「そんなことがあるんだ」「へえ,そんな風に解けるんだ」「なるほど,すごい」と生徒に言わせることができれば,生徒はついてきますので,その結果,信頼関係が築けると思います。

 

そんなことをこの記事から考えましたが,この意見もまた「そんなにうまくはいかない」とはなるのでしょうし,では自分がそこまで信頼関係を築くことができているのかと言われれば,自信を持ってできているとは言えないかもしれません。でも今まで考えたやり方の中では一番ベターなやり方だと思っています。

 

私は良い人間関係を築くことが苦手で,生徒の心ない一言で落ち込んだりしたこともあり,いろいろと相手との関係で考えたのですが,結局相手との関係の中だけで問題を解決しようとしてもどうにもなりません。またその方法が他の人に通用するとも限りません。だから相手との関係ではなく自分を磨くことの方が楽だし,その方が効果があると考えたのです。

 

他にもいろいろなやり方があるでしょうけど私は以上のことを実践中です。みなさんはどう考えますか?

 

 

人づきあいのレッスン―自分と相手を受け入れる方法

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