読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

いつか朝日が昇るまで

子育て、受験、日々考えたことなどを紹介するブログです。みなさんの気楽な子育て,中学受験を応援します。

意識改革よりも制度改革が先~フランスの子育て事情に思う

出生率を上げなければ日本の人口がどんどん減っていき,今後,産まれてくる若者の負担は増すばかりだと言われています。それもあってか,最近では移民の話も出ています。出生率がなかなかあがらない日本。それに対してフランスは出生率がほぼ2人になっている。

合計特殊出生率ランキング、国別順位 - WHO世界保健統計2013年版

 

なぜフランスがうまくいったのか。その理由は経済的援助よりも結婚と出産を切り離したことによって成功したとのことです。しかし,それはフランスの伝統的な家族観を覆すことにもなり保守派の抵抗も根強いとのことです。以下の記事でそれが説明されているのでご紹介いたします。

 

 少子化の解消に何より大切なのは発想の転換であると、ジョリヴェ氏の話を聞きながら思ったが、しかし、フランスの状況を見ていると、発想の転換が社会に定着するまでには長い時間がかかりそうだ。

 

 その前に反発が起こり、そして、何度も揺り戻しが来る。そんなわけで、現在のフランスは、あまりにもリベラルになり過ぎた政治への反動として、超保守派も急速に勢力を伸ばし始めているという複雑な状況にある。

 

 一方、日本に関しては、もう少し意識的に、発想の転換を図らなければだめなような気がした。新しい法律の整備も必要だ。とはいえ、企業が女性支援を法律で強制され、経費も負担させられて、挙句の果てに経済が破綻してしまっているのがフランスである事実も無視できない。

 

 いくら子供が生まれるようになっても、日本の企業は、国際競争力を犠牲にして少子化解消に努めることはできないだろう。だから難しい。

 

 と、そんなわけで、セミナーは大変盛会だったけれど、少子化解消の特効薬は、もちろん見つからない。

 

 自然からどんどん遠のいていく現代社会において、子供を産むという本能的な行動がだんだんすたれていく今の現象こそ、ひょっとすると自然なことかもしれないという考えも、私の頭をチラリと掠めたのだった。

 経済的援助だけでは少子化は止まらない? 結婚と出産を切り離して出生率を上げたフランス。だが保守派の根強い反対も:JBpress(日本ビジネスプレス)

 

何か新しいことを始めるときに,個々の意識改革を待っていては何もできません。筆者も述べているように,日本も「新しい法整備」が必要なのは間違いありません。ただ子供手当を見ればわかるように,制度を作るということは誰かが不利益をこうむることになります。後期高齢者医療制度と同様,保険制度を守ろうと思えば,誰かが負担せざるを得ません。それでもなお子供を産み育てることができる社会を作るために何が必要かを考えるのが政治の役割です。

 

フランスはそれを政治が実践しているという状況です。もちろん保守派が政権をとれば大きな変更がなされる可能性はありますが,政権交代を繰り返すことにより少しずつ進んでいくのが社会改革でしょう。

 

一方,日本はどのような社会を目指すのか。安倍政権が目指しているのは「女性の活用」と言ったり,「育休3年」と言ったりしてまとまりがないように感じます。ただ自民党のこれまでの議論を踏まえれば,安倍政権も基本的には子供を家庭で育てるという発想からは抜け出せないと思われますし,自民党内には家庭で子育てすべきという考えの人が多いと思われます。

 

例えば橋本聖子議員の以下の質問。これを見ると子供は家庭で育てるべきだという考え方が自民党内にあるというのがよく分かります。

 

 二.家庭教育について

 

(一)家庭教育に関する基本方針について

次に、家庭教育について伺います。私はまず、「子育ては苦労するものだ」ということを申し上げたいと思います。苦労しなければ、親として育ちません。苦労して子どもを育てることで、親としての喜びも生まれ、親子の絆も生まれます。

多くの教育評論家は、親子の絆が薄い子どもほど、いじめなどの問題が早く起こると言っています。子育てに苦労がなければ、親が育たず、子どもの心も育たないため、いじめなどの問題が起きやすくなるのです。

子育てで頑張っているお母さん、苦労しているお母さんに対して、子どもを預かって直接苦労を取り除くという形ではなく、一歩引いた所から支えてあげるという支援が必要です。もし何かあった時には助けてくれるという安心感を与えてあげるのが、行政に求められる役割だと思います。

総理の家庭教育に関する基本的な考え方はいかがでしょうか。また、苦労しながら子育てしているお母さんを、政府としてどのように支援していくお考えでしょうか。お聞かせ下さい。

 

(二)幼児教育の無償化について

これだけ少子化が進んでいる中で、毎年保育所を造り続けているのに、いつまでも待機児童はゼロになりません。もっと保育所を増やすべきだという意見もあります。

しかし、0歳から2歳までは、親子の時間をできるだけ多く取れるよう、家庭での子育てを支援し、3歳以上は、無償での幼児教育を提供する。これを、家庭教育・幼児教育の基本的なビジョンとすべきだと私は考えます。

幼児教育の無償化は、我が党の公約でもあり、昨日、中曽根議員会長も質問されました。財政的な問題から、すぐに完全な無償化は難しいのは確かです。それでも、まずは第3子から

 第183回国会における代表質問橋本 聖子 政審会長 | 第183回通常国会(平成25年) | 国会トピックス | 政策 | 自由民主党

 

橋本聖子議員に関してはオフィシャル・サイトを見て,あなたは家庭で育児をしてきてないよねという突っ込みは止めて,このような自民党内の意見をどのように安倍首相が集約して,どのような社会を目指すのか,制度改革を含めて実行してほしいものです。

橋本聖子事務所

 

 私自身は保育士の低賃金の問題もふまえ,利用料や税金を上げてでも保育所を確保していくべきだと思いますが,みなさんはどうでしょうか?

 

 

フランスの子育てが、日本よりも10倍楽な理由

フランスの子育てが、日本よりも10倍楽な理由