いつか朝日が昇るまで

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病児保育を増やすよりも仕事を休める社会の方がいい

以下の記事を読みました。鴻上さんの書いた記事なんですが,まず最初の記述で驚きます(鴻上さんその人は嫌いな人ではありません)。

 

 一番驚いたのは、保育園から「お子さんが熱があるので、お越しください」という電話をもらったことです。ほとんどの子育てを妻任せにしていたので、事態に直面するまで、気付きませんでした。

 子供が病気に。その時、働く親は…圧倒的に数が足りない日本の保育所について | 日刊SPA!

 

 

「えっ!!」と思わず声が出てしまいました。それはいくらなんでも知っていて欲しかった。こういう流れですので,以下のような結論が導き出されるのは当然かもしれません。

 

 ですから、(保育園は)電話します。そして、母親が会社を早引けすることになります。だんだん、上司も同僚も、「一緒に働きづらいなあ」と思うような雰囲気になってしまうのです。『病児保育』という公的なシステムはあります。病気の子供を預かってくれる保育所などです。が、これは、東京だと各区で5か所前後、定員は5人前後です。圧倒的に足りません。

 

(中略)

 

この国が、本当に人口減を憂い、日本の国力のために人口を増やそうと思っているのなら、「深夜に子供を預けられる保育場所」「突発的な仕事に対応できる保育場所」「病気になった子供を預けることができる保育場所」を充分な数だけ準備することは急務だと思います。

 

これらの要望をすべて満たすことはできません。まずは待機児童を減らすという目的で行政は動いているので,こちらはどうしても後回しにならざるを得ません。また,子供が病気の時に休めない仕事そのものが問題だということもできます。そうした働き方を改めていくというのも社会の流れであり,働き方の多様化という意味で制度的にそういう方向へと向かうべきだと思うのですが違いますか?

 

またこれらの施設の不足を少子化に結び付けるのはおかしいと思うわけです。実際には経済的な理由で子供をたくさん持たない人が多いんですよ。

 

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http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou12/chapter4.html

 

さらに結論は以下のようになっていて,鴻上さんも経済的な理由が大きいと考えているのでは?と思いますよ。

 

 「ネットで知り合った初対面の人に子供を預けるなんて信じられない」と言える人は恵まれた人です。

 

 そこまでの財力や体力や思考の余裕のない環境で働いている人は沢山います。そういう人が「安心して子供を育てられる国」にならない限り、この国の人口は減り続けるだろうと思います。

 

子供を「安心」して預けられる場所を得るためには経済的余裕がなければなりません。お金があれば無認可でも預けられるし,ネットではないベビーシッターの利用も可能です。だから施設がなくとも必要ならばそのために必要な援助をすれば良いだけです。

 

先ほども少し触れましたが,「病気の子供を預けて仕事をしなければならない」ことって「思考の余裕のない環境」ではないですか?私はそんな風に思いましたが皆さんはどうでしょうか?

 

 

 

「空気」と「世間」 (講談社現代新書)

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