いつか朝日が昇るまで

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個々の家族が命を選択しなければならないということ

以下の記事を読みました。第二子をこれから持つ身としてとても考えさせられる内容でしたのご紹介します。

 

皆さんは出生前診断が血液検査でできるようになったのをご存知でしょうか。すべての病院でできるわけではなく,あくまでもまだ研究段階ですが受診を希望する人もいるようです(2万5000円だそうです)。今までの羊水検査では流産の危険があるということで,先にこちらの利用する方が増えてくることも考えられます。

 

新型出生前診断 

 

 

 出産時35歳以上の高齢妊娠や染色体異常の子供の妊娠歴がある女性らを対象に、血液を採取して胎児のDNA断片を解析し、3種の染色体異常(13、18、21トリソミー)の有無を調べる検査。日本産科婦人科学会の指針に基づき、昨年4月から臨床研究として始まり、現在全国37施設が認定されている。妊娠10週から検査でき、羊水検査のような流産の危険がない。高精度だが、陽性の場合は、羊水検査などでの確定診断が必要となる。

【人生の楽譜(6)】出生前診断、迫られる現実の選択…障害判明、中絶を「安易」とする意見は「当事者でない人の他人事」(1/3ページ) - MSN産経west

 

もちろんこのような検査が命の選択になるということで批判もあるわけですが,子供に障害があるかどうかを事前に分かるのであれば知りたいという考えを止めることはできないとも思います。障害が分かっても育てるという選択肢も残されてはいます。

 

では実際に陽性になった場合,どのような判断をそれぞれの家族はしたのでしょうか。

 

NIPTの臨床研究を行う医師らでつくる「NIPTコンソーシアム」が昨年11月に示したデータによると、昨年4~9月の半年間でNIPTを受けた約3500人のうち67人が陽性と判定され、その後羊水検査で診断が確定した56人中53人が中絶を選択していた。

 

 ショッキングな数字だが、親としての逡巡(しゅんじゅん)もくみ取れる。中絶を選択した理由は「染色体異常の子供を産み育てる自信がない」「将来に不安がある」などの回答が多かった。

 

 「子供の病気が分かって出産するのは、相当覚悟がいることだ。私が担当した妊婦の中で、出産を選んだのは1人だけだった」。同団体代表で、産婦人科医として40年近く妊婦と向き合ってきた山王病院(東京都港区)の北川道弘副院長(66)が語った。

 

 昭和大の関沢明彦教授(49)は「胎児に異常が見つかった女性が安易に中絶を選んでいると考えるのは、当事者でない人の意見だ。親は当然悩む。産もうと決心しても周囲との関係でできない場合もある」と指摘する。

【人生の楽譜(6)】出生前診断、迫られる現実の選択…障害判明、中絶を「安易」とする意見は「当事者でない人の他人事」(1/3ページ) - MSN産経west

 

 

実際には障害があるかないかを知りたいというだけで,事前に分かればいろいろと対処ができるという考えの下,このような検査を受ける人もいるわけですが,それに対して周囲の反対などで産まないという選択をしているということも考えられます。

 

もちろん逆の例もあって,障害が事前に分かれば中絶したいという方もいて,中絶権を争う裁判も怒っています。この裁判は病院側が出生前診断の結果を逆に伝えており,中絶権を奪われたと両親が訴えている裁判です。

出生前診断裁判:中絶権は - 大学病院部長が日本を斬る・・・・・・の? - Yahoo!ブログ

 

実際にこの記事で紹介されている方は羊水検査で胎児の異常が分かったようで,産むか産まないかという葛藤がよく分かる内容です。

 

「本当は『ほらね、この子は病気じゃなかった』ってみんなに言いたかった」。平成19年、第2子を妊娠した福岡市の徳永律子さん(42)。胎児の染色体異常の有無を調べる羊水検査の結果は、陽性だった。

 

 高齢出産だったため、医師に検査を勧められたが、いったんは「どんな子供でも産むつもりです」と断った。しかし、その後の検診で胎児に異常が疑われた。

 

 「障害がある子供を持てば苦労する。今回はあきらめて、早く次の子を」。周囲から投げかけられた言葉にショックを受けた。検査を受けることにしたのは、周囲への反論とともに、医師から「病気が事前に分かれば、治療方針を決められる」という前向きな言葉をもらったからだった。

 

 子供は、18番目の染色体が3本ある18トリソミーだった。重度の発達の遅れを伴い、無事に生まれてきても6割が1週間程度しか生きられず、1歳までにほとんどが亡くなってしまう。

 

 しばらくは何も手につかない状態が続いたが、ある日はっと気付いた。「この子はいつ亡くなるか分からない。親としてやれることはやろう」

 

 19年5月、予定日より早く帝王切開で長女、詩乃(うたの)ちゃんを出産。脳や心臓に疾患があり、生きるか死ぬかの毎日。それでも詩乃ちゃんは、小さい体で2度も手術に耐えた。

 

 

 1歳半の時に自宅に戻り、22年6月に亡くなるまで家族で過ごした。徳永さんは「3年1カ月の短い命だったかもしれないけど、事前に病気が分かったことで全力を尽くそうという覚悟が持てた」と振り返る。

【人生の楽譜(6)】出生前診断、迫られる現実の選択…障害判明、中絶を「安易」とする意見は「当事者でない人の他人事」(1/3ページ) - MSN産経west

 

医療技術が進み,胎児の状態でいろいろなことが分かるようになってきました。事前に分かれば対処できて,完治できるものであればいいのですが,そうではないものまで分かるようになり,最終的にそれぞれの家族が「産むか産まないか」の選択を迫られるようになってきています。

 

一方で命の大切さを説かれ,一方で障害を持った子供を育てることの大変さを説かれ,その選択のすべてを個々の家族が決めなければならない。それはあまりに重い選択ではないでしょうか?どのような選択をしても個々の家族にのみ負担がいくやり方は改めていかないといけないのではないでしょうか。そんなことを考えるきっかけになる記事でした。

 

 

いのちを選ぶ社会 出生前診断のいま

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