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いつか朝日が昇るまで

子育て、受験、日々考えたことなどを紹介するブログです。みなさんの気楽な子育て,中学受験を応援します。

球団増やすのは「変化球」ではなく「暴投」だろ

考え方 ニュース

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以下の記事を読みまして,球団がない地方都市出身者であり,子供時代,熱烈な野球ファンであったものとしては球団が地元に来ることはなんとうれしいことかと思いますが,実際に採算取れるの?また何で地方活性化で球団?という疑問がわき出るわけです。

プロ野球団の増設、安倍政権が提言へ アベノミクス成長戦略に「変化球」

 

まず日本の球団経営を見てみてましょう。以下の記事によると3球団以外は赤字が続いているようですが詳しくは分かりません。パリーグはすべて赤字のようです。

◇黒字は3球団

 

 球団経営はどこも楽ではない。黒字が続いているのは巨人、阪神、広島だけで他の9球団は赤字とされ、親会社などから広告宣伝費などの名目でほてんを受けている。プロ野球を統括する日本野球機構(NPB)も4年連続赤字決算だ。

 

 

 横浜は年間20億円を超す赤字。親会社のTBSホールディングスは売却交渉再燃の可能性を否定しない。加地隆雄球団社長は「体質改善して自立するのが理想」と話すが、これといった具体策は見当たらない。

時事ドットコム:プロ野球経営事情

 

メジャーリーグと比較して球団を増やそうという考えのようなので,メジャーリーグとの比較をした以下の記事を紹介します。メジャーリーグと日本のプロ野球の違いは何でしょうか?収支は圧倒的に違います。

 

右肩上がりの赤い線は、公表数字を基に示したMLBの総収益。この15年間で約4倍に増えて、5000億~5500億円(66億ドル)になっています。一方のNPBは頭打ちの状態です。1チーム平均約100億円の収益として推定しましたが、実態からそう遠くない数字のはずです。テレビの野球中継が減っていることからしても、みなさんの実感に近いのではないでしょうか。(図は元記事を参照ください)

収益格差4倍、メジャーとプロ野球の違いはどこに:日経ビジネスオンライン

 

メジャーではリーグビジネスが行われており,それによって1/3の収入を賄っているようです。

 

実は、平均してしまえば、日米ともにチーム単体のビジネスの規模はほぼ同じです。100億円のビジネスをやっているチームが日本には12あり、米国には30あるという計算になります。両者の決定的な違いは、メジャーでは平均40億~50億円の分配金がリーグから出ることです。その分配金の出処がリーグビジネスなのです。

 

 

 リーグビジネスは、文字通りリーグ全体として展開する事業です。全国ネットや海外の放映権収入、リーグスポンサーからの広告獲得、オンラインでのチケット・グッズ販売などがあります。リーグからの分配金は、2003年が平均30億円でしたが、2009年には40億円まで増えました。リーグビジネスは急成長しているのです。

収益格差4倍、メジャーとプロ野球の違いはどこに:日経ビジネスオンライン

 

一方,日本でこのようなビジネスを展開しようとした場合,親会社の不利益になる場合があり,実質的に導入できないようです。

 

 仮にMLBプロパティーズのように800億円の放映権収入があれば、日本のプロ野球も15チーム、18チームと成長していけると思うのですが、リーグビジネスの導入になかなか踏み出せません。

 

 大きな原因として、オーナー会社の資本構成が挙げられます。周知のように読売ジャイアンツには読売新聞グループ、中日ドラゴンズには中日新聞グループ、東京ヤクルトスワローズにはフジサンケイグループの資本が入っています。チームががんばって放映権収入を上げようとすると親会社の首をしめることになってしまうので、MLBプロパティーズのように全チームが共同で放映権料を交渉するというわけにはなかなかいきません。

 

 あるいは、MLBアドバンスト・メディアが進めているようなオンラインビデオ放送も、インターネットではどれくらい課金できるのか分からないし、テレビ放送と共食いになるという理由で反対するチームがあります。メジャーではテレビ放映権も上がり、オンラインサービスも顧客を増やしているという現実があるにもかかわらず(パリーグは会員制のオンラインサービスを始めています)。

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さらに最も問題なのは石頭のオーナーたちでしょうね。

 

 私が、「MLBプロパティーズは800億円を放映権で稼ぎ、しかも契約更改で平均19%の値上げを実現しました」と球団オーナーの方々にお話しすると、反応は「MLBNPBの単純比較はあまりにも雑過ぎる。アメリカでうまくいったからといって、日本で成功するとは言いきれない」というものでした。

 

 オーナーの方々は、「今も日本のプロ野球人気は盤石だ。新聞に書くニュースも毎日ある。球場に足を運ぶ鉄道の乗客もたくさんいる」ぐらいに考えているのでしょう。親会社にぶら下がっているから、本気で改革を考えないのです。

 

 果たして、メジャーが世界規模でビジネスを考えているときに、「日本に限っては大丈夫」で済ましておいてよいでしょうか。 

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基本的に日本のプロ野球構造改革をしない限り,こういう提案は「変化球」ではなく,暴投ですよね。ちなみにJリーグも苦戦しているようで,こういうのを見ても球団増やして地域活性化どころか地域の負債をばらまくことになりかねないでしょうね。

http://www.j-league.or.jp/aboutj/document/jclub/2010-11/pdf/club2011.pdf

 

こういう提案がすぐに形になることもなく忘れ去られて結局実現はされないのでしょうけど,地域活性化としてこんな提案がなされているようでは地域が活性化することはないのでしょうね…。

 

 

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パ・リーグがプロ野球を変える 6球団に学ぶ経営戦略 (朝日新書)

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