いつか朝日が昇るまで

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痛みがないと出産したことにならない?~私たちは無痛分娩を選択する

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以下の記事を読みました。いまだに自然分娩で痛みを経験しないと出産したことにならないという思想があるんでしょうね。

増える帝王切開 求められるケア|特集まるごと|NHKニュース おはよう日本

 

かつてこんな記事を書きました。私たちは1回目の出産を通して以下のような分娩施設がお勧めだなと思いました。

分娩施設の選び方~経験して分かった注意すべき点 - いつか朝日が昇るまで

 

そこで私たちは第2子を無痛分娩で産みたいと考えています。今現在,無痛分娩ができる施設に通っているので,このまま行けば無痛分娩による出産になるわけですが,以前の妊娠の際,妊娠糖尿病になってしまったため,もし今回ひどい妊娠糖尿病になってしまったら,転院しなければなりません。実際にいろいろな施設に電話をかけたのですが,受け入れてくれてのは今回の病院だけでした。そういう意味であくまでもまだ無痛分娩での出産予定となります。

妊娠糖尿病はハイリスク妊娠に当たるようで… - いつか朝日が昇るまで

 

海外の場合

まず海外でどれくらい無痛分娩が行われているのか調べてみました。海外では以下のような割合だそうです。

Q19.海外ではどのくらいの女性が硬膜外無痛分娩を受けているのでしょうか?
アメリカは硬膜外無痛分娩を受ける妊婦さんが多い国のひとつです。2001年の調査によると、アメリカの大きな病院で硬膜外無痛分娩を受けた女性の割合は約60%でした。1981年には約20%でしたので、過去20年間に大きく増えたことがよくわかります(※1)。
フランスでも約60%の女性が硬膜外鎮痛による無痛分娩をしています(1998年)(※2)。それに対してイギリスでは23%(2006年)(※3)、ドイツでは18%(2002-2003年)(※4)、スウェーデンでは16%(1998-2000年)(※5)、イタリアでは3%(1999-2000年)(※6)であり、ヨーロッパ圏内でも国により状況が大きく異なります。
アジアにおいて、硬膜外無痛分娩率が比較的高い国はシンガポールと香港で、それぞれ16%(1999年)(※7)と15%(2001年)(※8)でした。台湾では9%(1999年)(※8)、マレーシアでは1.6%(1999年)(※8)と報告されています。またオーストラリアでは27%でした(2003年)(※9)。
※1. Bucklin et al. Anesthesiology. 103:645-653,2005

※2. Palot et al. Ann Fr Anesth Reanim. 25:569-576,2006

※3. The National Obstetric Anaesthesia Database (NOAD) Report. Data for 2006

※4. Meuser et al. Schmerz. 22:184-190,2008

※5. Eriksson et al. Eur J Obstet Gynecol Reprod Biol. 128:270-275,2006

※6. Claderini et al. Minerva Anesthesiol. 75:103-107,2009

※7. Chan et al. Int J Obstet Anesth. 9:225-232,2000

※8. Lee et al. Hong Kong Med J. 9:407-414,2003

※9. Lain et al. Int J Gynecol Obstet. 102:253-258,2008

無痛分娩Q&A−日本産科麻酔学会(JSOAP)−

 

妻の知り合いで実際にアメリカで出産した人がいました。その人は「私は日本人だから無痛分娩しない」と言って,アメリカの看護士たちに呆れられお産に突入。しかし,そのあまりの痛みに「麻酔入れて!!」とさけび,「やっぱりそうなるだろ」と嫌味を言われながら無痛分娩に切り替えて出産したそうです。

 

上記の引用からも分かるように,アメリカは無痛分娩がとても多いのでこのような反応になったのでしょう。日本では無痛分娩が受けられる施設はとても少ないというのが実情です。

 

なぜ無痛分娩を選択するのか

私の妻は前回の出産で体力を消耗,さらにおっぱいトラブルにも見舞われ,産後うつのような状態になりました。今回はおそらくおっぱいトラブルはありませんが,第1子がいる中で前回のような状態になるわけにはいきません。それが今回無痛分娩を選んだ大きな理由です。なぜなら無痛分娩には以下のメリットがあるからです。

 

Q13.硬膜外無痛分娩のメリットはなんですか?
何といっても第一のメリットはお産の痛みが軽くなることです。硬膜外無痛分娩は鎮痛効果が強く、ひどい痛みをまったく感じずに分娩に至るお母さんがたくさんいます。疲労が少なかった、産後の回復が早かったという感想もよく聞かれます。 また一般にお産の痛みに耐えているときは、お母さんから赤ちゃんに届く酸素が減るといわれています。これは強い痛みがあると、お母さんの体の中でカテコラミンという血管を細くする物質が増えるために赤ちゃんへの血流が少なくなることや、陣痛の合間には、お母さんが呼吸を休みがちになることが原因と考えられています。したがって痛みが軽くなれば赤ちゃんに酸素がたくさん供給されると考えられます。そうはいっても正常な妊娠や分娩経過では、痛みによって赤ちゃんへの酸素供給が多少減ることはそれほど問題にはなりません。しかし妊娠高血圧症候群(かつて妊娠中毒症といわれた病気)のように赤ちゃんへの血流が減っている状態の妊婦さんでは、痛みによって悪い影響があるかもしれません。妊娠高血圧症候群の妊婦さんに硬膜外鎮痛を行ったところ、赤ちゃんへの血流が増えたという報告もあります(※1)。 また硬膜外無痛分娩を受けたお母さんは、陣痛中に消費される酸素の量が少ないこともわかっています(※2)。よって心臓や肺の具合の悪い妊婦さんでは、負担を軽くするために医学的な理由で硬膜外無痛分娩を勧める場合もあります。
※1. Jouppila et al. Obstet Gynecol. 58:158-161,1982

※2. Hagerdal et al. Anesthesiology. 425-427,1983

 無痛分娩Q&A−日本産科麻酔学会(JSOAP)−

 

前回の出産は本当に壮絶でしたので,今回はぜひ出産だけは楽にさせてあげたい。そう思いました。その後の育児が大変なんだから,出産で苦労する必要もないでしょう。

 

副作用はないのか

医学的な処置を行うわけですから,副作用も考えられます。そのため,よく分娩施設を選ぶ必要もありますし,よく麻酔科医と相談する必要があるかと思います。副作用の詳しい内容に関しては以下のリンク先に載っています。ぜひご覧ください。

無痛分娩Q&A−日本産科麻酔学会(JSOAP)−

 

また無痛分娩の場合,10万円ぐらいプラスされるのが普通ですので,予算の問題も副作用ではないですがデメリットとしてはあるでしょう。

 

無痛分娩体験談

以下,いくつか体験談をご紹介。

まず、私自身の無痛分娩初体験の様子を書いてみたいと思います。私が実際に無痛分娩を体験してみて、まず言えるのは想像以上に痛く無かったということです。無痛とはいえ完全な無痛ではないということは、事前に聞かされていたので心の準備は出来ていたのですが、麻酔が効き始めてからは本当に痛みが軽くて、あっという間に赤ちゃんと対面したという印象が強いです。
一人目の時は約30時間ほど苦しんだのちの対面だったのですが、今回は二人目の出産という事もあったせいか、陣痛もそれ程長くありませんでした。子宮口が4,5センチ開いたところで麻酔を始めて、そこからは特に強い痛みも感じないままスムーズに出産が進みました。分娩台に移動してから40分かかりませんでしたから。出産後に改めて感じたのですが、体への負担が軽く済んで本当に良かったです。結局痛みらしい痛みと言えば、会陰切開の切り傷と後陣痛(産後の子宮収縮の痛み)だけでした。産後の回復も良好で、産まれたばかりの赤ちゃんとの時間を思う存分楽しめたように思います。
副作用については軽めの頭痛が数時間続いたことくらいでした。それ以外の副作用らしい副作用は特になく無痛分娩による出産には満足しています。自然分娩と無痛分娩の両方を経験してみて、改めて思うのは赤ちゃんと対面した時の感動は、どちらも変わらないということです。計画無痛分娩ですと、陣痛すら感じないまま進行するようですから出産の実感が乏しいかもしれませんが、陣痛は途中までしっかりと感じていたので実感が乏しいという事も特にありません。次の子ができるとしたら、また無痛分娩にしようと思っています。

体験談-無痛分娩ホントのところ

 

 結論:無痛分娩大正解。
痛みを緩和する方法なので、痛みゼロではないですが、どピーク時の痛みがかなり和らぐのでかなり気が楽でした。麻酔を入れるために背中の硬膜外に細い針を指すというのがちょっと怖かったのですが、特に苦痛もなく、いきむタイミングもわかるので落ち着いて出産に臨めました。

産後4週間が経ちましたが、身体はかなり本調子に戻ってきた感じです。
2人目の出産時、出血がそこそこ多くて1ヶ月近く経っても体の芯に力が入らない感じでしたが、今回も同じくらいの出血量だったにも関わらず、最初の1週間ちょっとはフラフラしていたものの、2週間も経つとかなりシャッキリ。産後の回復が早いなという実感があります。
こんなに楽だったら過去の出産も無痛にしたかったくらい…と思いました。いや、ほんとに。 

 無事出産しました〜無痛分娩こんな感じでした。 | [mouti:f]~モチーフ

 

出産は、子育ての始まり。出産して終わりではありません。産んだそのときからもう赤ちゃんの世話は始まります。

そのために体力の温存ができる。出血なども少量ですんで体の回復も早いと私にとってはメリットだらけでした。

ただ、人によっては麻酔で気分が悪くなったり、効きにくかったりする人がいるようなので、担当医と相談の上、出産の選択肢として慎重に考えることも必要だと思います。

私の無痛分娩体験談 | nanapi [ナナピ]

 

最後に

私達も無事に無痛分娩できると良いのですが,先のことは全く分かりません。その結果については改めて書きたいと思いますが,もし無痛分娩を考えている方は実際に無痛分娩を行っている産婦人科を訪れて聞いてみるのが良いかと思います。

無痛分娩施行施設−日本産科麻酔学会(JSOAP)−

 

人間が相手に行われる処置ですので,先ほど引用したところにもあるように副作用もあります。それについてはよく産婦人科の先生に話を聞くのが良いですよね。無痛分娩関連ではないですが,今回,トキソプラズマの件もあり,いろいろな産婦人科の先生に会いました。

命と向きあった一カ月~トキソプラズマ陽性反応で - いつか朝日が昇るまで

 

当たり前のことですが,産婦人科の先生にもいろいろいます。出産というのは一生に何回もあるものではないですから,自分が信頼できる先生と一緒に出産に取り組めることが重要です。だから無痛分娩を選択しないとしても,納得できるまで話を聞いてくれる先生のところで出産した方が良いと思いますし,そう実感しました。前回はひどかった(笑)。

 

まだ先は長いですが,頑張っていきたいと思います。その時にはまたご報告を。

 

 

痛くないお産麻酔分娩がよ~くわかる本―周産期専門の麻酔科医に聞く

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