いつか朝日が昇るまで

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日本と欧米を比較して日本の子育てを批判する無意味さ

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以下の記事を読みました。お決まりの欧米は自立が早い,日本は自立が遅い,だから欧米流の子育てを実践してグローバル社会に備えようという主張です。

欧米と比較してわかった「本当に自立できる子どもに育てる方法」 - It Mama

 

いつも思うのですが,この意見に関しては欧米流の子育てが①本当に自立を促しているのか,②その子育て方法が本当に良い子育てなのかという2つの疑問があります。欧米と比較して,日本の子育てがダメだという意見はよく聞くのですが,その根拠がはっきりと示されているわけではありません。

 

欧米流の子育てが自立を促す?

本当に欧米流の子育てが子供の自立を促すのか。これには以下のような意見がありました。アメリカと日本の比較です。

 

 皆さんはヘリコプター・ペアレントという言葉をご存知でしょうか?あたかもヘリコプターに乗って上空から子供の様子を監視するかのように子供の日常に過剰に関与したがる親のことをアメリカではこう呼びます。ヘリコプター・ペアレントは極端な例としても、アメリカでは親が子供の生活に深く関わり、様々なリスクから子供を守るべきだと考える親が多いと言われています。中には、日本の親からすると過保護では?と感じる行動も見受けられます。

例えば、アメリカでは公園で子供たちを遊ばせるとき、他の子供との喧嘩を避けるため、親が子供に付いて回るのが一般的だそうです。前述のChristineさんは、ご主人と一緒に4人の子供を日本で育てた経験があるそうですが、日本で公園に行った際、子供について回っている親は自分だけでとても驚いたそうです。アメリカでは自立心や自由の精神が尊ばれますが、Christineさんは、むしろ日本の子供たちの方がこれらの特性を養うのに適した環境で育てられていると感じたそうです。こうした経験を通じ、Christineさんはアメリカでは良いことだと教えられてきた子育て法も、度が過ぎるとむしろ子供の成長にとって有害になり得ることに気付かされたそうです。

逆に、Christineさんがアメリカ式の子育てで誇りに感じた点は、親が寛容な子供を育てることに努力を惜しまないことだそうです。多様性の豊かなアメリカ社会では、寛容さをもった子供を育てることはとても大切なことだとChristineさんは言います。画一的な日本社会にあって、子供に自分と異なる考えや文化を受け入れる寛容さを学ばせることは簡単ではありませんが、世界に通用する人材を育てる上ではとても大切なことであり、アメリカの子育て法に大いに学びたい点だと思います。

 これだけ違う!日本とアメリカの子育て法 |

 

これを読むとずいぶんとイメージが違いますし,アメリカの方が過保護だと感じる所もあるようです。ただ日本でもリスクを回避する傾向があります。抗菌砂場とかもあるようですし,保育園もカメラが設置されて子供を職場から見ることができるところもあります。

 

上記の引用部分にもあるように,日本では子供は子供同士で遊ばせている人達が多く見られるかも知れません。しかし,それは知り合い同士の子供であって,全く見ず知らずの人がいる所で親が離れて見ているというのは難しいと思います。「人に迷惑をかけてはいけない」「よい子供に育てよう」という圧力があるので,親と子供の関係も変化しており,アメリカで言われている過保護に見えるところもあります。例えば西野博之さんはその圧力について以下のように述べています。

 

西野理事長は、「(子どもの将来を思って)正しく育てないといけない」という親の気持ちが、実は子どもにとっては「親の期待に応えないといけない」というストレスにつながると指摘。

 「今の世の中は子どもたちにとって安心して失敗できる環境なのか」と問題提起した。

 その上で、「親は成功を望むものだが、世の中は思い通りにいかないことの方が多い。その時にものを言うのは失敗体験」と強調。失敗させまいと先回りするかのように、“完璧な子育て”を志向する必要はないとし、「“正しい親”であろうと頑張りすぎないで」と呼び掛けた。

「ゆる親」になろう、たまりば理事長が子育て支援講座/川崎 | カナロコ

 

こうした圧力があるので,日本とアメリカで大きな差はないのかもしれません。ただ地域で子育てをしている場に行くと,子供同士が喧嘩していることもよくあるので,場所によるというのはありますし,先ほど紹介した西野さんはそのような場を提供してます。

 

また日本流の子育てに関して以下のような意見も書かれています。

 

ハーバード大学出身で、最近異文化間の育児の違いに関する本を執筆したChristine Gross-Lohさんが100ヶ国を調査したところ、親子が別の部屋で寝るのはアメリカだけだったそうです。意外にも、「co-sleeping」は子供の自立心を養う上でも効果があるとChristineさんは言います。理由としては、子供を産まれてすぐから突き放すよりも、年齢相応に親に依存をさせてあげた方が、後々自立心が備わりやすいからだそうです。

これだけ違う!日本とアメリカの子育て法 |

 

だから結局のところ欧米流だから自立を促し,日本流は自立が遅くなるというのは間違いでしょう。それぞれの国の子育て法というよりも,親子関係やそれを取り巻く環境の方が重要であり,どう子供と向き合うかが重要でしょう。

 

欧米流が本当によい子育て?

これは先ほどの結論と同じで,どちらが良くてどちらが悪いということではありません。どういう子育てが良いかではなく,どれだけ子供と向き合うかが重要です。日本流の子育てとアメリカ流の子育てに対してアメリカ在住のカウンセラーの方が以下のように述べています。これがすべてだと思います。

 

Q:在米10年です。短大に留学中に知り合ったアメリカ人の夫との間に6歳と9歳の子供がいます。子供たちにはバイリンガルになってほしいので日本語の勉強は欠かせませんし、我が家では3人の間では日本語のみで会話するようにしています。最近、子供たちのしつけの仕方のことで、夫と口論になります。私にしてみれば、アメリカ人は子どもを放任しすぎると思うのです。どうすれば夫のやり方が間違っていることがわかってもらえるでしょうか?


A:アメリカでの生活が逆に母国を思う気持ちを強めるのは誰もが経験することです。嫌な事が多いと日本の理想化がすることは多々あります。ただ、日本式にしろアメリカ式にしろ、長短あるものです。ですから、アメリカで育つ子供たちには日本とアメリカの両方の良さを理解して育ってほしいものです。

アメリカと日本の子育ての違いで、夫と口論になります。 | シアトル情報サイト Junglecity.com

 

最後に

子育て法を論じていると子育て法そのものの話になってしまい,肝心な子供は置き去りにされているように感じます。重要なのは子供であり,その子供をどう育てるかを考える必要があるはずです。子育ての答は一般的な子育て法にあるのではなく,自分の子供の中にあるのではないでしょうか。だから私も自分の子供をしっかりと見つめ,子育てをしていきたいと考えています。

 

 

居場所のちから―生きてるだけですごいんだ

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