いつか朝日が昇るまで

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「研究は暇つぶし」って普通の研究者は暇がないよね

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相変わらずの上野節が炸裂しております。今回は東大生からの質問に答えるという形で行われていますが,結局のところ相手の質問は関係なく持論が展開されているという印象です。例えば以下の部分。

 

男子学生Eさん(以下、E):大学院生です。今年から1年間休学して、来月からインターンで地方に行く予定です。先生に聞きたいのは、彼女のことです。

彼女は同じ年(24歳)で、ITのベンチャーで今年から働き始めています。職場に男女格差はなさそうなのですが、たいへん忙しそうな仕事です。片や、僕は大学院生で、しかも今年休学する身の上です。彼女と比べて、自分は遅れているなという気がしないでもありません。


僕は女性に対して自分のほうが社会的地位が低いと嫌だと言った発想はないのですが、今後、彼女と一緒に暮らしたい、ゆくゆくは子どもも欲しいということを考えると、今、こんなに仕事が忙しそうな彼女に向けて、どういうところを気づいてあげたらいいのか? どういうところを注意しておいたほうがいいのか? 教えていただきたいのです。

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これに対する答がこれ。

 

 上野:あなたが大学院生の間に、彼女に子どもを産んでもらって、あなたが育てる。これがいいんじゃない?

 

大学院生が暇だという前提で話されていますが,どこぞの上流階級の大学院生の話をしているんだと思いましたね。さらに以下のようなアドバイスも。

 

上野:子どもがいる女の就活は、ものすごくハンデがつくけれど、子どものいる男の就活ってハンデにならないから大丈夫。

それにね、子どもが成長したときに、「オマエのオムツ、父ちゃんが変えたんだぞ」って言える関係を作っておくと、子どもとの関係がすごくよくなると思うよ。

 

何なんだこの根拠のないアドバイスは。おむつ替えたぐらいで子どもとの関係が良くなるなら苦労しないだろうに。まあこんな感じのアドバイスですので,男性学生は以下のように答えるしかありません。

 

E:考えたいと思います。ありがとうございます。

 

まあこういうアドバイスをするのは,以下のような上野先生の考えが前提になっているわけです。

 

 私はね、大学院生って「極道」だと思っているの(笑)。

だって、あなたたち、この研究しろって、誰かから命じられた? 自分で選んだ研究テーマでしょ。それを好きでやっているんだから、たまたま評価されたらラッキー。評価されなくても、文句言いっこなし。そう思っているの。

大学の教員には、先ほども言ったとおり、定年があります。でも、研究には定年がない。だからこそ、私は65歳の今も、好きな研究をやっている。こんな極道を選んでおいて、ホント、よかったと思ってるわ(笑)。極道って、道を極めるってことでもあるからね。手間暇かかるけどねぇ。でも、だからこそ、暇が潰れるとも言える。人生の最高の暇潰し、最高の道楽ですよ。よくぞ、学問の道を志されましたね。よかったですね。

 

「人生最高の暇つぶし」。俺も言ってみたい…。私も研究って「好きでやっていること」だと思うけど,「暇つぶし」で食えるほどほとんどの研究者は楽ではないすよ。実際のところ生きていくことが大変で暇そのものがない(笑)。そういう生活ですよね。実際に周りからもそこまでして研究を続けることに反対があるわけです。

「もう勉強やめたら」と言われる日 - いつか朝日が昇るまで

 

「極道」って嬉しそうに言っているけど,それを支える末端の構成員は裕福ではないでしょう。またあなたの「暇つぶし」に他の「暇ではない」人がどれだけ尽力しているか。そういうことには思いが至らないというのは恐ろしいところです。だからこの人の女性問題に関する議論って溜息しか出ない。結局,自分の話なんだから。まあ,東洋経済オンラインで紹介される記事そのものが溜息しか出ないので仕方がないのですが…。

 

「大学の教員には、先ほども言ったとおり、定年があります。でも、研究には定年がない。だからこそ、私は65歳の今も、好きな研究をやっている。」←もうそろそろ引退しましょうね。

 

 

研究者という職業

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