いつか朝日が昇るまで

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躾か暴力か~地下鉄駅の暴力母親を考える

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最近,地下鉄駅の構内で暴力を振るう母親の動画というのがネット上にアップされていたのは知っていましたが,その女性が特定されたそうです。ネットであれだけ盛り上がっていましたからこうなるのは時間の問題だったのかもしれません。

 

動画を撮影し、フェイスブックで公開した会社員の嘉瀬正貫さん(38)によると、その女性は「動画に映った本人だ」と、警察に認めたのだという。警察は「児童相談所と連携して対処している」とのことだ。

 

渋谷警察署から電話で連絡を受けた嘉瀬さんは、「最初に相談した際には『見つかりっこない』と言われていた。こんなに早く特定されるのかと思った。動画が反響を呼んだことで、警察に多くの情報が寄せられたのではないか」と話している。

 渋谷駅「幼児虐待」動画 「女性が特定された」と警察から投稿者に連絡|弁護士ドットコムトピックス

 

 

それでこういう騒動が起こると必ず出てくるのが躾と暴力に関する問題が出てくるわけです。以下の小倉さんのよく分からない主張はその典型です。

 

「30~40年前には躾で子どもを叩くのは許されてた。引っ叩く親いっぱい見かけましたよ」
司会の小倉智昭「時代の移ろいを感じますよね。30~40年前には躾で子どもを叩くのは許されていた。デパートで駄々をこねる子どもを引っ叩く親はいっぱい見かけましたよ」
梅津弥英子アナは納得しかねる表情でこういう。「ただ叩いているのと違って、足で頭を蹴っているんですよ」
小倉「蹴ったり叩いたりは暴行という意味では同じだと思う」
小倉が何を言いたかったのかわからないが、手加減できる平手で叩くのと、靴のまま頭を蹴り倒すのとでは根本的に違う。この母親の行為はしつけなどではない。犯罪である。その場で暴行の現行犯で逮捕されてもおかしくない。小倉以外は投稿した男性の行動に賛意を表していた。

小倉智昭暴論「躾としてはある」泣き叫ぶ子供の頭を足蹴り!地下鉄駅の暴力母親 : J-CASTテレビウォッチ

 

小倉さんに代表される「躾」の論理というのは「言うことを聞かせること」が目的であり,「子どもがルールを守ること」を教えることが目的ではありません。そのため,暴力に基づく「躾」は基準が一定せず,結局のところ,親の都合によって怒られたり怒られなかったりするわけです。

 

この動画にあるほどひどい暴力は見たことがありませんが,あるお母さんは自分が電話をしたかったらしく,子どもに別のスマホを持たせて遊ばせていました。そしてその子どもが謝ってスマホを落下させました。母親大激怒!!「何やってんだよ」と頭を叩いていました。

 

こういう場合,スマホを持たせて遊ばせている時点で,子どもがそれを落としてしまうということは想定できますし,わざと落としたわけでもないわけですから全く持って「躾」とは言えません。おそらく小倉さんはこういうものまで「躾」とするのでしょう。

 

また「躾」というのは親が何かを教え込むことが必要なのではなく,子どもを待つことなのです。これは子育て全般に関係していることで,とても重要なことですよね。以前,紹介しました以下の本にも同じことが書いてあります。

 

 実際には,「早くしなさい」「なんでできないんだ」とどなる人がおおいですね。「何回言っても同じことをするので,イライラしてますます激しく怒ってしまう」という声も聞きます。

 厳しい言い方をさせていただきますが,「何回でも同じことを教えてあげるよ」というのが親ですよ。ここで手抜きをしてはいけないのです。なぜなら「自律性」というのは,自分で考えて,自分で自分をコントロールする力のことだからです。

(中略)

親にあれこれ言われて動くうちは,自分で自分をコンロトールすることなどできません。要領のいい子であれば,親の要求を予測して親に叱れないように動くでしょう。要領の悪い子であれば,親に始終叱られることになります。どちらであっても,自律性は育っていきません。いい子に見えるかどうかの違いがあるだけで,自分で考え,決める力は身につかないのです。

(中略)

子どもをガミガミ叱ることは簡単なのです。じっと待つことは,とても難しいのです。(82頁)

 

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 この「じっと待つ」というのは本当に難しい事で時間もないですし,すぐに教えてしまう,親がやってしまった方が楽です。塾でもよくありますが,質問に来た生徒に最初から最後まで解き方を教えてしまう先生がいます。生徒ができるようになる勉強ではなく,先生ができるようになる勉強ですよ。

 

この「じっと待つ」ということをひとりでやると,とてもストレスがたまります。そういう意味でも以前書いた記事のように外に出て仲間を作るのが良いのではないでしょうか?一緒に子育てする人がいないととてもではないけど,こんなことできませんからね。私たち夫婦も今後第2子も生まれることですし,頑張って子育てしてきたいと思います。

子育て中は書を捨てて外へ出よう - いつか朝日が昇るまで