いつか朝日が昇るまで

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摂食障害と親の責任

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以下の本を読みました。摂食障害の娘を持った母親の方が書いた本です。内容はブログの記事を編集して本にしたものです。私の周りに摂食障害の方がいるというわけではないですが,子育てをしているお母さんが書いた本ということで興味があったので手に取りました。今回は最後の母娘のインタビューをご紹介しながら自分の意見を述べたいと思います。

 

じつは私、摂食障害の子をもつ母親なんです

じつは私、摂食障害の子をもつ母親なんです

 

 

拒食症はいつ始まったか

母親は高校生からとしていますが,実際にはそうではなくもっと小さい時から潜在的な原因があったようです。これはとても重要なことを示唆していますね。問題というのが起こった時に,その問題に対処することばかりに目が行ってしまいますが,本当の原因はもっと以前にあった,そしてそれを解決しなければならないということはよくある話です。

 

私なりに分析すると,潜在的な摂食障害は小学生のころからはじまっていたんですよね。あのころ,おばあちゃんが「ママの食事は脂っぽいから食べると体に悪いよ」ってよくいっていて,幼い私はそれを素直に受け止め,以来,なにを食べるにも「健康によくなちゃダメ」とか「カロリーが少ないほうがいい」ということを意識するようになった。本来唐揚げとかが大好きで,ママの料理も大好きだったけど,好きな物を好きに食べるということに変な罪悪感を持つようになっていったんです。で,そんななかでパパやママから強制的に塾に通わされるようになり,時間的にも精神的にもいっぱいいっぱいになって,休める時間が食事をするときだけってことになったんですが,食べることに罪悪感があるものだから,それが逆に気の休まらない時間となってしまった…。そういう状態が中学までずうっとつづいて,結局高校のときに,溜まったストレスが一気に拒食という形になって噴出したというわけなんです。(212-213頁)

 

これ読んで本当に子育てって難しいと思いました。親としては良かれと思ってやったことが,ストレスになりそれが拒食という症状として表れているわけです。精神的に追い詰められるということがいかに怖いことか。そしてそれを以下に無意識にやってしまっているか。おそらくここに出てくるおばあちゃんもそんなに意識して言ったことではないでしょう。それでも子どもの心には残り続ける。

 

そんなことを考えていたら子育てなんてできないと思ってしまいます。でも親だって人間ですから失敗することもあるわけですし,その時にどうすればいいか。この本では自己承認の必要性が言われています。しかし,自己承認なんてそんなに簡単に得られるものではない気がします。

 

自己承認に必要なこと

では自己承認に必要なことって何でしょうか。この本では以下のように述べられています。

 

病院にいくのって,思った以上に効果はあると思います。専門の先生が,家族とはちがう感覚で接してくれる。「ちゃんと食べろ」なんて絶対にいわないし,家族の前で私の味方になってくれたりもするし,だったら,ちょっと前進しようかなって気持ちになれますよね。先生にはあたりはずれは絶対あるので,自分に合った先生に出会うまでが大変なこともありますが,幸せな出会いを見つけてください。

 

自己啓発セミナーも占いも,とりあえず,いいことだけを聞き入れていれば,自分のなかのモチベーションを高めるのには役に立つと思う。なんていうかな,夢を与えてくれる感じがある。いい自己承認につながりますよね。(216-217頁)

 

お母さんは占い師に結婚して子どもも産むと言われて安心したようです。とにかく自分を肯定できるものをすべて使って自分を受け入れていく。この作業がとても大事なんだなと思います。

 

もちろんそういう人の弱みに付け込んで法外な金額を要求するところもあるので注意は必要ですが,ちょっとした占いや自己啓発本も使い方次第では役に立つんですよね。他にも周りの人に相談して理解してもらう,共感してもらう。こういう作業はとても大切です。

 

最後に

自分は子どもとしっかりと向き合って子育てをすることができるか。その自信はありませんが,今後も悩みながら時に挫折しながら子育てしていきたいと思います。ブログにもそんな悩みを書くかもしれませんので,その時はよろしくお願いします。最後に印象に残った日記の一部を引用して終わります。

 

12月上旬

 ちなみに,親である私も,多少は成長できたと思っている。娘の摂食障害という山がなければ,私の人間としての器は,ちっぽけなままで終わっていただろう。育児は育自。自分も成長させるというけど,本当だね。

 気付かせてくれてありがとう,理奈。

 

12月中旬

  この頃,娘は同僚と『うまれる』という映画を観てきたらしい。映画のあと,医学博士の池川明さんの講演会を聞いたそうだ。そこで「人間は産まれるときに親を選んで産まれてくるのだ」ということを学び,意味があって自分が選んで産まれてきたのだと。その時,私たち親を「許す」ことができたという。

(196-197頁)