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いつか朝日が昇るまで

子育て、受験、日々考えたことなどを紹介するブログです。みなさんの気楽な子育て,中学受験を応援します。

指示された仕事をこなすことにこそ差が出る

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以下の記事を読みました。「自分から動けるようになれ!!」というのは会社だけではなく,学校でもよく言われた言葉ですよね。「それぐらい分かるだろ」「言われたことだけなら誰でもできるだろ!!」なんてよく怒られました。こういう「自分から動けるようになれ!!」という言葉は転じて「自分から動ける社員が少ない」となり,安易な若者批判になることがあります。「最近の若いやつは…」という言葉の後に「いつも指示を待っているだけだ」と言われるわけです。

 

こちらの記事はそういう社長さんに対する批判記事であり,以下のような結論になっています。

 

このように、「自分から動け」を真に受けないほうが良いことは、賢い大人なら誰しも知っている。
ただ、自分が「自分から動いて欲しい人」にカテゴライズされているか、「勝手に動いてほしくない人」にカテゴライズされているかを知るのは難しい。大人は人にハッキリ物を言わないからだ。
さらに、「勝手に動く人」はそういうことを気にするほど繊細ではない。
ということは、賢い人は、その賢さ故にリスクを回避して「指示待ち」となり、勝手な人はその鈍感さ故に空気を読まず、「問題児」となる。
結果的に「指示待ち」が増え、一部の問題児が浮き彫りになるのは必然だ。

だから、「指示待ちになるな」とは、実際にはあまり意味のないアドバイス(?)だと思う。
経営者や管理職は、社員に「指示待ち」になってほしくなければ、やはり適切な人に明確に権限を預けなくてはいけない。
「うちの会社には自分から動ける人が少ない」と経営者や管理職が嘆くのは、殆どの場合原因は本人にあるようにも見える。

「自分から動ける人」と、「自分勝手に仕事を進めてしまう人」との微妙な差 | 安達裕哉

 

要するに「自分から動く」と「勝手に動く」の境目は当人には分からないため,結果,「指示待ち」になる。つまり問題は社員にではなく,経営者と管理力にあると結論付けるわけです。

 

ただこの主張も「自分から動ける人」をまず育てる必要があるという前提の下,「どうやったら自分から動ける人」を作ることができるかという話になってしまっています。しかし,指示された仕事で一見単純に見える作業にこそ差が出てるのだから,まずは「指示されたこと」をどうこなすかが重要であり,その結果が「自分から動ける人」だと思うのです。

 

私は芦田先生の本だけではなく,ブログもチェックしているわけですが,そこに以下の記述がありました。私もこれが重要であり,まずはこれを実現することが必要だと思います。「自分から動ける人」が社員の目的ではありません。それはあくまでも結果的にそうなるだけです。

 

 たとえば、コピー一つ取る場合も、そうです。

 私はコピーを他人にとってもらうとき、コピー初級、中級、上級というように3段階の評価基準をもっています。

 

 「コピー初級」は、機械の操作をただ単に知っているだけ。他人に聞かなくてもとりあえず、コピーを取れる段階。

 「コピー中級」は、たとえば、10枚のコピーをするとき、一枚目をすって、紙の傾き、文字や写真の濃度を確かめてそれから残りの九枚をすれる人。

 「コピー上級」は、ちょっとした上司の依頼の紙にも目を通し、「この人はこんな文章を書くんだ」とか「こんなことが今会社で話題になっているんだ」というように、内容についての関心を持ちながら印刷できる人。場合によっては、書類の不備(誤字や脱字も含めて)を指摘することもできる人。

 私は、コピー能力をこのように三段階にわけて評価しています。

 これは、私が頭の中で勝手に考えた三段階ではありません。

 世の中には、実際にコピーを頼んだら、同じ「単純な」仕事をしても、このようにはっきりと違う仕事の仕方でこなす人がいます。この三段階は、実際に私が出会った人たちの三段階です。

 一見、単純に見えるコピー作業の中にも、考え始めるときりがない仕事の諸段階が潜んでいます。

 単純な仕事を単純にしかこなせない人は、いつまで経っても単純な仕事しか与えられません。

 だから、「コピー上級」の人になれば、会社は、こんな人にコピーを取らせ続けるのは失礼だし、もったいないと逆に思い始めます。

 そのようにして、コピー上級の人は“出世”をしていくわけです。

BLOG「芦田の毎日」: 2003年度卒業式式辞 ― 単純な仕事にほど差異がある

 

私がよく行くラーメン店があるのですが,そこでは入口でのお客さんを裁く作業を店長がやっていました。つまりその店舗で一番偉い人がラーメンを作るわけではなく,注文を受けるわけです。不思議なもので,入り口での接客が良いとその後のラーメンの味も変わってくる気がするものです。同じ経営者が経営している違う店舗に行ったら,全く別のラーメン店だと感じました。そこでは新人が注文を受けてました。それぐらい最初の接客は重要であり,単純に見えてなかなかしっかりできないものです。

 

これだけラーメン店が増えていれば味の差だけでは勝ちぬいていけません。入り口での接客のような一見単純に見える作業にこそ差が出るのであり,生き残ることができると思います。実際にそのお店は盛況ですが,もう一方は厳しいようです。

 

だから「指示出しされた決められた仕事をしっかりとこなす人」を作ることこそ会社にとって重要ではないでしょうか。その結果,「自分から動ける人」が出てくるわけです。そういう社員教育をした会社が生き残ると思うのですがどうでしょうか?