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いつか朝日が昇るまで

子育て、受験、日々考えたことなどを紹介するブログです。みなさんの気楽な子育て,中学受験を応援します。

日本の「能力主義」は「成果主義」

考え方

以下のid:dokushohonさんの記事を読みました。私も得意な面を伸ばしていくことが必要だと思うのですが,問題なのはその得意・不得意が会社の基準で決められる危険性があることです。

 

「強み」は、「弱み」を隠せるかもしれない

強みは、弱みを隠せるかもしれません。そういう意味でも、強みや得意を伸ばす。

誰にでも、不得意や弱み、苦手なことはあるでしょう。

それでも、何か得意なことがあれば、「弱み」を「隠せる」かもしれません。

性格が悪くても、営業成績が良ければ、もしかしたら、雇ってくれるところもあるかもしれませんし、自分で生きていくこともできるでしょう。

営業成績がぱっとしなくても、性格が良くて、気が利く。そうであれば、働くところを見つけやすいかもしれません。(気が利けば、売れると思いますが。)

 

得意を伸ばして、問題になってしまうどうしようもない「不得意」を改善する。

こういう方向性なのでしょう。

自分の得意と不得意、強み、弱みをどうするか? - 読書で本から学ぶブログ

 

私が大学4年生の時,以下の本を読みました。今でこそ電波芸人のようになっていますが,当時,これを読んだ時はますます会社には就職したくないなと思ったものです(笑)。やっぱりテレビタックルは出てはいけない番組ですね(笑)。

 

リストラと能力主義 (講談社現代新書)

リストラと能力主義 (講談社現代新書)

 

  

そこで以下のような記述があります。

 

報酬を潜在能力によって決めるのが能力主義で,顕在化した成果で決めるのが成果主義というのが労働の専門家の使い分け(24頁)

 

つまり今会社で測られているのはあくまでも「成果」であり,あなたの「能力」ではありません。だから「成果」が出ないからと言って「能力」がないわけではなく,あなたの「能力」が「成果」に結びついていない,つまり仕事があっていないということです。だから会社に評価される「成果」によって自分の「能力」を規定するのではなく,あなたの「能力」を生かせる場を見つけていくというのが必要でしょう。

 

しかし,日本の職場はなかなかそういうことができない場でもあります。

 

 雇用慣行を特徴づける分析軸には,能力主義平等主義かという軸のほかに,個人優先主義か企業主義かという,もうひとつの重要な軸があるのだ。アメリカ型雇用管理は,「能力主義かつ個人優先主義」の雇用管理なのである。

(中略)

ところが,いま多くの日本企業が行っているリストラは,能力主義を急速に強化しながら,依然として企業優先主義を放棄していない。これは犯罪的な行為である。会社に言われるままに能力開発を行ってきた結果,会社内だけで通用する職業能力しか身につかないまま中高年になってしまった。そこで突然「これからは能力主義の時代になりました。あなたはリストラです。退職金は上積みしますから,自分で再就職先をみつけてきてください」と言われたって,どうしたらよいか途方に暮れてしまうからだ。いま行われているリストラは,従業員をロープでぐるぐる巻きにして海に放り込み,「さあ,自分で泳ぎなさい」と言っているのに等しいのである。(27‐28頁)

 

だから日本の会社で言われているあなたの「能力」は会社に必要とされる「能力」になっていて,それはまさに「成果」主義の産物です。日本の場合,「会社のために働け」とどこかのブラック企業のように言われ,培われた能力は苦痛に耐えるということだけになってしまうこともあります。

 

しかし得意なことって何?自分の「能力」って何?と思った時にどうするか考えなければならないでしょう。私はそれをすることで「自分が元気になること」が得意なことであり,自分の「能力」だと思います。そういう「能力」を見つけるのはとても時間がかかるので,私は大学というのはそういう「能力」を見つけ,鍛えていく場としてとても重要だと考えています。社会に出てしまうと,あれだけ時間を自分のために使えることはないでしょう。

 

もちろんその「能力」を生かしていったとしても,必ずしも1番になれるわけではありません。しかしそれを行うことで元気なるのであれば,それは立派なあなたの「能力」であり,得意なことになるはずです。それが自然と「成果」として表れる。そんな「元気になること」を見つけることこそ人生において必要なことだと思うのですが,どうでしょうか。