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いつか朝日が昇るまで

子育て、受験、日々考えたことなどを紹介するブログです。みなさんの気楽な子育て,中学受験を応援します。

大学院に行くかどうか迷ったら行かない方がいい

研究

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以下の「大学院に行く前に聞いておきたかった7つのこと」を読んだ。以下の7点がそこで論じられているのだか,ここには「大学院に行く前に聞いていれば進学しなかったのに」というものと,「大学院でこういうことを実践しておけば良かった」の二つが混在している。後者の場合,後悔はあるかもしれないが,大学院進学そのものに後悔はないと思われるが,前者の場合は違う,「なぜ大学院に進学してしまったのか」という後悔の念しか残らない。

 

①激しい競争に備えよ

②知的能力はあなたが思うほど重要ではない

③人脈づくり

④コンフォートゾーンから出る

⑤貧乏な大学院生というイメージを受け入れる

⑥教科書は捨てないこと

⑦卒業したからといって何も期待するな

 大学院に行く前に聞いておきたかった7つのアドバイス | ライフハッカー[日本版]

 

 

この中で「こうした大学院の実情を知っていれば進学しなかった」に当てはまるのは⑤と⑦である。こういう現状を不幸にして知らなければ,就職口が見つからないということもありえるし,一生,貧しく生活しなければならないことだってありうる。ただ修士卒であればそういう心配はなく,問題は博士課程にまで進学した人たちである。私自身は文系の博士課程に進学したので博士課程であっても理系であれば,一般企業への就職もあるようなので,文系ほど後悔しないのかもしれない。

なぜ非常勤の待遇が悪いと分かっているのにそれまでに手を打たなかったのか - いつか朝日が昇るまで

 

そこで⑦の項目について引用を交えながら書いてみようと思う。まず記事には以下のように書いてあった。

 

大学院を卒業して、修士号や博士号を取得したとしても、すぐに何かいいことがあると期待してはいけません。もちろん分野にもよりますが、MBAを修了したからといって、すぐに高収入の職に就けるとは限りません。科学の分野でいえば、博士課程の修了は、その年卒業した人たちとの競争が始まったこと意味するだけです。まだ先は長いのです。
これまでお話してきたとおり、人脈があればすべてはよりスムーズになります。ビジネススクールの同僚が就職先を紹介してくれるかもしれないし、自分の会社を始めるところかもしれません。一緒に働いた教授が研究室に招いてくれるかもしれないし、研究機関に就職するための推薦状を書いてくれるかもしれません。とはいえ、あてにしてはいけません。職を得る最後のステップは、自分で踏み越えねばならないのです。 

 

こういう文を見ると「結局のところ研究の中身よりも人脈ではないか」となるわけで,それは間違っていない。学会などで人脈作りをすることは重要だ。私の知り合いは「結局人脈だよね」と非常勤が多い飲み会で自分が専任になったことを誇っていた。実際に彼が職を得たのは人脈によるものだったので,周りは彼に厳しい目を向けていたが,本人は全く気にしていなかった。

 

私は何もそういうことが悪いとは思わない。これは研究世界だけではなく,社会においてもあるわけで,それをいちいち「おかしい」と叫んでいても仕方がない。そういうことがあるということを踏まえた上で,自分自身がどうするかというのが重要なのだ。前述した彼のように人脈作りに没頭した結果,専任になることができたという幸運な人もいるわけだが,たいていの場合,人脈を作ったとしても必ずしも就職に結びつくとは限らない。

 

大学院,特に博士課程は理不尽なこともある,不幸な出来事もある。はっきり言って「金なんて要らない」「就職できなくてもかまわない」と思っている人間にしか進学はお勧めしない。金を稼ぎたいなら絶対にやめた方が良い。稼ぐ手段は他にたくさんあるし,その方がたくさん稼ぐことができる。結婚したいなら辞めた方がいい。人並みの幸せを得るのはかなり難しいと思った方がいい。

 

「幸せよりも正義が大切」という変な先輩がいたが,幸運にも専任になれ,結婚もした。「あれ,幸せよりも正義じゃないの?」と言ったが,「まあ良いじゃないか」と言われた。どんな決意があっても40過ぎると揺らぐものである。

 

また別の先輩は結婚はできたが,自分の現状を悲観して自ら命を絶ってしまった。まじめに研究していても報われない,認められない。研究はそんな世界でもある。

人生を諦めるということ~ある先輩との別れ - いつか朝日が昇るまで

 

こういう文章を読んで少しでも進学の意志に迷いが出たら進学はお勧めしない。その方が幸せである。しかし,それでもなお進学したいと思った人は頑張って研究を続けてほしい。ただそんな固い決意も月日を経ることで揺らいでくる。周りに聞くと40歳を過ぎても貧乏生活を続けることは辛いようだ。そんな時はこのブログを読んでほしい。私は60歳になっても研究を続けている予定だ。「こんな人でも研究つづけているんだ」と思ってもらえれば幸いである。