いつか朝日が昇るまで

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「承認欲求モンスター」の先に「リアルな世界」があるのかもしれない

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最近,再び承認欲求の話がネットをにぎわしており,「ネットでの承認欲求の行き過ぎはまずくない?」という話になっている。ただそれを「承認欲求モンスター」とするだけでは問題は解決しないし,そもそも「承認欲求モンスター」って悪いの?という疑問がある。

 

「承認欲求モンスター」に関して批判的な意見は多く見られるが,どの意見も「承認欲求」そのものを否定しているものではない。問題の多くは「ネットでの承認欲求の行き過ぎ」を指摘するものだ。しかしその問題を考えるためには,まず「なぜネットで承認欲求を求めるのか」について考えなければならないだろう。私は「リアルな世界」と「ネットの世界」の乖離がある人ほどネットでの「承認欲求」を求めていると思う。

 

http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h23/image/n3203070.png

 ソーシャルメディアの利用目的、利用により実現したこと : 平成23年版 情報通信白書

 

特にツイッターに顕著だが,匿名性を重視するソーシャルメディアでは現実のコミュニケーションの補完ツールよりも情報の受発信に重きが置かれてる。つまり「リアルな世界」での属性を捨て去ることで,「ネットでの属性」を新たに手に入れ,「リアルな世界」では得ることができなかった「ネット内での承認」を得ようとしているのではないか。私はそう考えており,自分自身を振り返ってもそういう部分が大きい。そのため「承認欲求モンスター」を批判する人たちの多くは「リアルな世界」と「ネットの世界」との乖離が少ない人たちであるわけです。

 

 「リアルな世界」が充実していない人は「リアルな世界」をリセットし,「ネットの世界」で新たな「属性」を手に入れ,そこで承認を得ようとする。それは「リアルな世界」では得られないものであるので,「ネットの世界」での承認欲求はますます増大する。それを「承認欲求モンスター」だと言えばその通りだろう。

 

ただそれに対して「そんな承認欲求を求めても無駄だ。際限がない。現実に戻れ」と言っても,「リアルな世界」と「ネットの世界」はすでに分離しているので(すでに別人格であるので),戻ることはできないし,戻る気もない。さらに戻るべき「リアルな世界」はそこにはない。

 

こうした状況を打開する方法として,私は「リアルな世界」に戻れではなく,「ネットの世界」を突き詰めることが必要ではないかと思う。「ネットの世界」の行き着く先は,「承認欲求モンスター」で終わるのではなく,「リアルな世界」ではないだろうか。「ネットの世界」を突き詰めていくと「ネットの世界」から出てみたくなる,そして「リアルな世界」で会いたくなる。そうした方法こそが「承認欲求モンスター」から抜け出す道ではないか。私自身もオフ会なるものに参加した動機はそうしたものからである。

ネットの外に出てみて思ったこと~青二才さんのオフ会にて - いつか朝日が昇るまで

 

「ネットの世界」と「リアルな世界」は全く別物であっても,やがてそれはひとつのものへと収斂していく。その過程においてネットでの承認が馬鹿らしくなり,「リアルな世界」で承認される人もいれば,「ネットの世界」で承認されることで「リアルな世界」でも承認されるという人もいる。だから「承認欲求モンスター」になった人で「リアルな世界」に居場所がない人は,その「モンスター」の最高クラスになるまで頑張れば良いと思う。それこそが「リアルな世界」への抜け道になるのだから。

 

 

 

動員の革命 - ソーシャルメディアは何を変えたのか (中公新書ラクレ)

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