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いつか朝日が昇るまで

子育て、受験、日々考えたことなどを紹介するブログです。みなさんの気楽な子育て,中学受験を応援します。

「パタニティーブルー」って夫婦間の問題ではないよね

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イクメン」という言葉が流行り,すでに定着している昨今ですが,最近では「パタニティーブルー」という言葉が流行っているようです。それは以下のような意味で使われているようです。

 「パタニティー」は父性、の意味。母親が出産後などに自信喪失や涙もろさ、いらいら感に襲われる「マタニティーブルー」の言わばパパ版、らしい。

 子育て:イクメンも悩み?パタニティーブルー  - 毎日新聞

 

 

上記記事には育児に参加する男性の大変エピソードが書いてあるわけですが,実際に育児に参加している身としては「分かる」と思うエピソードばかりです。特にこれ。

 「主夫」として育児に専念しながら、その大変さを会社員の妻に理解してもらえなかった埼玉県のフリーデザイナー(48)は心身のバランスを崩し心療内科を探すところまで追い詰められた。「必死にやっているのに、妻が帰宅すれば子供たちは『ママー』。報われない。自分が壊れそうだ、暴れだしそうだと思った」

 子育て:イクメンも悩み?パタニティーブルー  - 毎日新聞

 

 

まあ私の場合,塾で小学生を教えているので,「先生嫌い」と言われることに慣れてしまっているので子供が言うことにいちいち傷つくことはないのですが,この方が言っている「報われない」という思いは理解できます。子どもってどうしてあんなにお母さんが好きなんでしょうか。最近も寝起きにお母さんがいなかったので一時間泣きました…。

 

育児をするのは女性だけが初めての経験ではなく,男性も初めて経験することで,その状況に適応するのには女性と同様に時間がかかります。自分の場合,妻が里帰り出産をしなかったので,産まれたときから一緒に育児をしており,一緒に育児に対する経験値が上がっていったと思っているのですが,里帰り出産で1か月後にいきなり子供が帰ってくると妻の方が先輩な訳ですよね。完全に出遅れます。そして生活の変化に大きく戸惑うでしょう。結果,以下のような原因で精神を病んだり,「家に帰りたくない」という人もいます。私の知り合いは「家に居場所がない」と言っていました…。

 

 「男性は、女性の産後のようにホルモンバランスが変化して身体的影響を受けることはない。だが妊娠期がない分、母親よりも急激に精神面や環境の変化にさらされる」。そう解説するのは大阪教育大の小崎恭弘・准教授(育児学)だ。

 子育て:イクメンも悩み?パタニティーブルー  - 毎日新聞

 

 

今までは女性が働きやすい社会制度を言われてきたわけですが,その整備が遅れたため,育児に参加する男性が増えた現在,男性もその制度の負の面の影響を受けているということでしょう。そのため以前から女性が受けていた以下のような嫌がらせを男性も受けるようになったわけです。もちろんそこには男性が育児に参加する難しさというものあるわけですが。

 

連合の2013年の調査によると、1000人の男性のうち自分の職場が「男性も子育てをしながら働ける環境にある」と答えたのはわずか2割。子供のいる男性525人のうち11.6%が「育児は母親の役割」「キャリアに傷がつくぞ」と言われたり、育児関連制度利用をさせてもらえなかったりといった子育て関連ハラスメント(嫌がらせ)を受けていた。

 

自らも3人の息子のために育児休業を取得した小崎准教授は「自治体などのマタニティースクールには、今や9割がカップルで参加する。父親も子育てに関わるのが当然な時代なのに、職場や社会では『育児は女性の役割』との風潮が根強い。そのはざまでイクメンは傷つき、大きなストレスを受けている。ママ友の輪にも入れず孤立しがちなのも問題だ」と指摘する。

子育て:イクメンも悩み?パタニティーブルー  - 毎日新聞

 

男性が育児に参加するようになって,初めて女性が育児をしながら仕事をすることの大変さを分かったのかもしれません。そのためこういう問題は個々の夫婦ではどうすることもできない問題であり,社会制度の問題であると思うのですが,以下のような発言がこの記事でもなされており,「これって,以前,男性が女性に言っていた言葉だよね」と思ってしまいました。

 

 処方箋はあるのか。父親の子育てを支援するNPO法人ファザーリング・ジャパン(FJ)理事、棒田(ぼうだ)明子さんは「父親の育児ブルーは、治療が必要な女性の産後うつとは違う。子育て中に悩むのは親として当然と受け止め、夫婦でコミュニケーションを取り、互いの気持ちに共感し合えば、絆を深めるチャンス」と言う。

 子育て:イクメンも悩み?パタニティーブルー  - 毎日新聞

 

 

育児の大変さにのみ悩んでいるならともかく,仕事との両立に悩んでいる男性にこれはないだろうと思うんですよね。私自身は核家族で両親共働きでの育児そのものにかなり無理があると思っているわけですが,それでもそうした育児形態しかとりえないとしたら,それは個々の夫婦では解決できない問題へと変わっていると思うのですが,どうでしょうか?まあそれでも育児は続いていくというのが現状なので,今の状況で何とかするしかないわけですが…。

 

経産省の山田課長補佐、ただいま育休中 (文春文庫)

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