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いつか朝日が昇るまで

子育て、受験、日々考えたことなどを紹介するブログです。みなさんの気楽な子育て,中学受験を応援します。

「自然派」はなぜ怪しくなるのか

子育て 日々のくらし

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妻「最近,ズンズン体操で死亡事故があったの知っている?」

私「そういうのあったね。首をひねったのが原因らしいよね」

妻「私,その名前どこかで見たことがあると思ったの。それでいつも見ているマクロビのブログ見たらやっぱり載っていて絶賛していたんだよね」

私「へえー」

妻「最近はそのブログ,スピリチュアルにはまっているみたい。だからもう見なくなったの」

 


マッサージ受けた乳児2人が死亡 子育てNPO代表、新潟で不起訴 - MSN産経ニュース

 

最近,「自然派」というのが流行りなんだけど,なんでも行き過ぎると「トンデモ」になってしまいますよね。出産なんていうのはまさにその典型で,大きな病院ではなく,自宅で産みたいという人もいるようです。そこには当然リスクもあって,私の知り合いは産む直前に心臓の弁に障害があると気付いたそうです。それまでは小さな助産院に行っていたので全く気付かなかったとのこと。結局,生まれてからすぐに大学病院に入院。いつまで生きられるか分からないという状況だそうです。

 

自宅出産,助産所とそのリスクについて - いつか朝日が昇るまで

 

最近も無痛分娩の話がありましたが,「自然分娩」が良いという人は結構多いんですよね。「自然派」は行き過ぎると,医学の力を借りることすらダメだという話になります。無痛分娩というは以下のような考え方で行われているんですね。

 

当クリニックでは、陣痛の始まりから出産まで、100%痛くない分娩を全例(100%)に行っています。“お産は自然の営みだからなるべく自然にまかせ、医療の助けを借りないほどよいお産”というのは、現代に生活する妊婦さんにとって、はたして相応しいお産と言えるのでしょうか。


私たちは普段、自然の営みの中で自然と共に生活しているのでしょうか。夏は冷房、冬は暖房、移動は快適な乗り物、エンターテイメントやグルメの追求、ちょっとした苦痛にも救済の手が差し延べられる。このようなおよそ不自然な生活の中で、苦痛に対する体力や精神力など培かわれていないのが現状です。 私は医師として、妊婦さんに、体力と精神力を鍛えることをお勧めしてマタニティビクスを推奨していますが、お産の痛みだけは取ってあげることが良いと考えます。

 クリニックの分娩について|東京世田谷区の産婦人科田中ウィメンズクリニック

 

この無痛分娩に関しては今回の出産が終わったら報告するとして,なぜ「自然派」という人たちは怪しくなってしまうのでしょう。妻がよく見ていたブログは最初,マクロビのブログでした。そのため食事に気をつけるというところから始まります。食事を気を付けることで自然治癒力があがるというところがスタートです。

 

また,女性の場合,妊娠中と授乳中に使える薬が少ないので,食事や東洋医学に頼る場合も少なくないように感じます。我が家も針治療や食事の本は買って,実践してきました。薬のような劇的な効果はないのかもしれませんが,若干の効果はあったように感じます。

 

からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て 新訂版

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また今回妊娠中に急性副鼻腔炎になってしまい,薬は出せないと言われたので以下のものを使ってみました。これも一定の効果があったとは思います。もちろん薬が使えるのであれば,その方が良いとは思うのですが。

 

山本漢方の100%なたまめ茶 6g×12P

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ハナクリーンS(ハンディタイプ鼻洗浄器)

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こういう「自然治癒力」を高めるというのが食事だけに飽き足らず,東洋医学や前述した怪しげな施術にまで行くのはそう時間がかからないように感じます。私たちが通っていた鍼灸院の先生は「子どもの時,霊を見たことありますけ,僕,基本的にああいうの信じないんですよね。だって本当に見えてるかどうか確認しようがないですよね。」と言っていました。こういう鍼灸院であれば怪しげな診療をすることはないですが,怪しいところでは法外な料金をとって治療をすることも良くあるようです。東洋医学の先生もそっちの方に行く人が多いと先ほどの先生は言っていました。

 

妻が参考にしていた前述したブログは子どものアトピーが原因で食事に飽き足らず,さらに自然治癒力を高めるものへと向かっていったようです。「アトピーは身体の毒が出ているのだから毒を出しきらないといけない」とステロイドなどの治療薬を使用せず,水や食事を変えるという方法を取るわけです。結果,それが効いたかどうかは分からないにも関わらず,状態が改善したので,ますます自然治癒力を求める。さらにスピリチュアルな世界へと旅立ちます。

 

ステロイドというのは強い薬だと恐れている人が多く,我が家もなるべく使わないように思っていたのです。しかし皮膚科に行った際に妻が「もう少し保湿力が強い保湿剤を下さい」と言ったら,「保湿剤よりもステロイドをしっかり塗ってください」と言われました。以前,NHKでもステロイドの話が放送されていましたが,間違った認識を持っている人が多くいるんですよね。

 

取材にあたった横浜放送局の本田圭記者は、次のように話しています。
ステロイドに対する拒否反応が出てきた背景には、1990年代からステロイドの副作用、例えば皮膚が薄くなるなどの症状が大きく取り上げられたことが、原因としてあるとみられています。さらにこの頃、ステロイドとは直接関係がない症状も、実は副作用ではないかという誤った情報が広まって、今も警戒感が根強く残っています。

これまでに放送した内容 | 首都圏ネットワーク | NHK@首都圏

 

最初は食事を紹介するだけであったブログがいつの間にか怪しげな治療を紹介するブログへ。そして最後はスピリチュアルな方向へと進む。何でも「自然がいい」のであれば,これほど科学が進歩するようなことはなかったでしょう。もちろん,その進歩によって思わぬ副作用が生じるものが作り上げられたのは事実でしょうが,だからと言ってすべての科学や西洋医学を否定するのは行き過ぎであり,むしろ生命の危険を招くことにもなりかねないと思います。西洋医学の良い面と自然治癒の良い面を取り入れるという発想が必要でしょう。

 

妻は幸いなことにそういう行き過ぎの部分に気づいて,自分で調整できたのでいいのですが,世の中にはその行き過ぎの部分すらも賞賛し,推進する人たちがいるのはとても残念なことです。どんなことでも極端な方向へと走るものは危険だという考え方を持つ必要があると思うのですがどうでしょうか?