いつか朝日が昇るまで

子育て、受験、日々考えたことなどを紹介するブログです。みなさんの気楽な子育て,中学受験を応援します。

ベビーカーを巡って客同士が争うのはおかしくないか?

f:id:gerge0725:20140919092440j:plain

 

相変わらずベビーカーの話題がtwitter上で取り上げられていますね。議論はベビーカーには代替手段(抱っこひも)があるのだから,それを利用しないのはおかしいというところから始まっています。こういうことを言えば,ベビーカー利用者は反論しますよね。

 ベビーカーの話題がまた。 - Togetterまとめ

 

 

それでこうした問題を解決すべく,ベビーカーマークやポスターが作られ,利用者と一般の客,双方のマナーの向上を求めています。

 

 近年、列車やバスの車内でベビーカーの利用に関するトラブルが頻発しており、ベビーカーを使用する人、周囲の人双方にマナーの向上が求められている。
しかし、妊婦さんのつけている「マタニティマーク」同様「ベビーカーマーク」も、お互い理解し配慮をするなどそれぞれの意識を変えていかなくてはただつけたり掲出しているだけでは意味が無い。
今後、他のエリアや他社に広がり、ベビーカーを使用する人、周囲の人双方がより一層意識することによって環境改善に向かっていくのか注目したい。

JR西日本、京阪神で「ベビーカーマーク」を開始 | マイナビニュース

 

これについては以下の記事に書きました。以下の記事では乗客の善意に基づく政策に反対しているわけです。

 

マーク作って問題が解決するならこんなに楽なことはない~ベビーカー優先マークについて - いつか朝日が昇るまで

 

そもそもなぜ利用者同士が譲り合ったり,争ったりしなければならないのでしょうか?本来であれば公共交通機関を運営している側にベビーカーを使用できるかどうかを決定する権限があり,また,それに対する責任もあると思うわけです。

 

例えばJR東日本のホームページを見てみましょう。そこには以下のポスターが出ています。これは完全に客同士のマナーの向上で問題を解決しようとしており,ここにはJR東日本の姿はありません。

f:id:gerge0725:20140919090110g:plain

 JR東日本:安心して赤ちゃんと一緒にご利用いただくために

 

そして利用者には「混雑時は周りのお客さまへの配慮をお願いします」とあり,利用者が混雑しているかどうかを決定し,他のお客に配慮しなければならないとされています。これでは当然,利用者同士がベビーカーの利用ついて争うことも仕方ないでしょう。「混雑時」に対する認識がお互い違いますし,「配慮」って結局どうすることなの?という疑問もあります。

 

そもそも「混雑時」と言うのであれば,JR東日本がそれを決定し車内放送を流せばいいのではないですか?「今は混雑していますのでベビーカーは畳んでください」と言えば,客同士の争いではなく,JRと利用者の争いになり,その方が健全です。もしJRの決定に従わないのであれば,乗車拒否ということも考えられます。また「混雑時」でなければベビーカーは利用できるのですから,放送がない限り,ベビーカー利用者はベビーカーの利用が可能です。

 

前述したベビーカー利用の啓発活動は人の善意に訴え,マナーの向上をもたらすことを目的としているので,美しく見えるかもしれませんが,実際には鉄道会社の責任を放棄しているにすぎません。利用者に「マナー」という形で判断を委ねるのではなく,鉄道会社が自らの責任で判断する形になってほしいものです。

 

最後に

子育てを含め,福祉政策全般を考えると善意というものに頼って物事を進めていこうとしている感があります。しかし,意識は人それぞれであり,それを変えることは容易ではありません。そうした善意に基づく政策が難しくなっているわけですから,制度をしっかり整備し,責任の所在をはっきりしていくべきです。意識改革だけで問題は解決しないと声を大にして言いたいですね。

 

「赤ちゃんにやさしい国」は意識改革だけではできない - いつか朝日が昇るまで