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いつか朝日が昇るまで

子育て、受験、日々考えたことなどを紹介するブログです。みなさんの気楽な子育て,中学受験を応援します。

ママたちの3・11から学ぶ~子連れで震災をどう乗り切るか

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大型の台風が来ていますが,みなさんは大丈夫でしょうか。こうした自然災害は予期しない被害をもたらすものです。しかし,台風であれば事前に備えるということも可能ですが,地震となるとこれを予測することは不可能に近いでしょう。そういう意味では実際に起こった震災を教訓して,私たちはその準備をしていかなければなりません。

 

しかしこうした震災の体験は辛いもので,それを他人に語ることは大変つらい作業ではないかと思います。それでも多くの子どもがいる家族のためにと以下の本が書かれています。子どもがいる方は以下の本を参考にして防災の準備をされることをお勧めします。

今回はその本の中から体験談と防災準備について紹介します。

 

子連れ防災手帖―被災ママ812人が作った

子連れ防災手帖―被災ママ812人が作った

 

 

まずは「地震の瞬間思ったこと」から。

 

「”地震”と思った瞬間,学校から帰ってきた後すぐに出かけた息子の顔が浮かんだ。長い長い揺れの中で頭が真っ白になった。収まってから息子を探しにいきたいのに,どこへ向かったらいいのか分からず取り乱した(息子8歳)」

「保育園に預けていた長男を迎えにいき,無事を確認した瞬間腰が抜けてへたり込んでしまった(息子5歳)」

「頭の中が真っ白で,何が起きたのかもわからず,とにかく子どもを抱きしめるしかできなかった(娘6か月)」

津波で流される人を大勢見た。でも,どうしようもなかった(妊婦)」

津波が我が家を飲み込んでいくのを高台から見ていた。”神様はいない”と思った(娘1歳)」

「授乳中に大きな揺れが。そのまま娘を抱え,這うようにして,物が倒れてきても大丈夫なように部屋の中心へ移動した(息子1歳)」

地震が収まった後,しばらく呆然としていたら,津波が来た。マンションの4階の部屋から身動きが取れなくなってしまった(妊婦)」

(8‐13頁) 

 

その恐怖が伝わってくるものばかりで身が震える思いです。我が家の場合,東北ではありませんでしたが,妻は長男の妊娠中でした。ちょうど東京に出かけているときに被災し,電車が止まり,妊婦でしたが歩いて自宅まで帰ってきました。幸いなことに妻の母と一緒だったので,良かったのですが,携帯は繋がらず大変心配したことが思い出されます。そういう意味でもこの震災は他人事ではありません。

 

こうした状況の中で出産した人もいて,以下のような苦悩を抱えている人もいるようです。

 

 夫は,出産こそ立ち会ってくれましたが,すぐに震災後の対応で沿岸部へ行かなくてはならない状況でした。退院後も,その状況が続いたので,私は,地震でグチャグチャになった部屋に子どもと2人でいなくてはなりませんでした。

 夫はほとんど赤ちゃんの顔を見なかったことから,”父親になった”という実感に欠けているようでした。職場の仲間との団結力は強まったようですが,私や子どもへの気遣いはまったくなくなってしまいました。買い物さえもいけない状況の中,夜中の授乳や部屋の片づけをしなくてはならず,大変でした。

(19頁)

 

震災によってこうした事態に陥ってしまった家族もいたことでしょう。本当に何もかも変えてしまう震災。そうした震災に少しでも備えるために私たちは何が必要なのでしょうか。この本では「必須アイテム」として以下のものを上げています(食料や水は少なくとも3日分は必要です)。

 

 現金

現金はおつりがないことを想定して1,000円札と,公衆電話を使用するための10円硬貨を,多めに用意しましょう。

ヘルメット

携帯ラジオ

懐中電灯

ホイッスル

軍手

ウェットティッシュ(おしりふき)

衣類

下着,上着,靴下,軍手,レインコートなど。汗をかきやすい乳幼児には着替えを多めに。

ひとり1日2Lを目安として6L程度備えたいところですが,重すぎると避難の妨げになることもあります。最低限必要な水として,500mL×3本は備えておきましょう。

非常用食品

少なくとも3日分は用意しましょう。

携帯電話充電器

停電に備えるため,予備のバッテリーも必ず準備しましょう。

通帳類・証書類

コピーを用意しておきましょう。

ガム

歯磨きができない環境の中,口の中をすっきりとさせることができます。また,空腹感を満たしてくれる効果もあります。

ビニール袋

生活用品

ライター,軍手,紙皿,紙コップ,ナイフ,缶切り,栓抜きなど。

救急薬品・常備薬

(28頁)

 

ここに書かれているのは最低限必要なものですから,これだけは準備しておいた方が良いかと思います。我が家も準備しています。

 

また子供といっしょに避難する際には以下のことに注意が必要です。

 

 1 ベビーカーで避難しない

 災害時にはエレベーターが止まります。「人が押し寄せる中,ベビーカーごと階段を下りるのはムリ」「ガレキや倒壊した壁が道をふさぎ,粉塵も舞っていた」などの理由から,ベビーカーでの避難はオススメできません。

 万が一に備えて,ベビーカーには簡易抱っこ紐などを入れておくと安心です。

 乳幼児と一緒に避難所で過ごした人の多くは,「床に直接寝かせるわけにはいかなかった」「夜泣きが心配だった」などの理由から,2,3日の間,子どもを抱っこしたままの状態だったそう。乳幼児との避難には,抱っこ紐かそれに代わるものを持っていきましょう。

 

2 歩ける子どもでも,基本的に抱っこで

「緊急時は大人も気持ちの余裕がなく,小さな子どもの存在に気づいてもらえない」

 大地震の後には,ガラスの破片やガレキが散らばっていたり,電柱が倒れていたりします。危険がたくさんあり,小さな子どもが歩くのは,困難です。

★抱っこで避難する場合にも,子どもには靴を履かせておくことをお忘れなく!その後,そのまま避難生活をはじめることになった場合,なかなか手に入らないものベスト10に入るのが”自分に合ったサイズの靴”です。

 

3 はぐれたときを想定した準備を

 子どもを探すことになった場合,家族写真があると便利です。また,子どもに持たせる避難バッグには,連絡先や名前を書いたパーソナルカードを入れておきましょう。

(30‐31頁)

 

そしてこの本では以下のような「親子防災」を勧めます。

家族のルールを作ろう!

  • 災害伝言板を活用できるようにしておく
  • 複数の連絡拠点を設けておく
  • 批判場所は慎重に選定する
  • 災害時の最終的な集合場所を決めておこう

 

防災ごっこをしよう!

  • 地震が来たらどうするかの確認
  • 電気やガス,水道を使わずに過ごしてみよう
  • 非常食を食べてみよう
  • 防災グッズを使ってみよう 

 

防災ピクニックに出かけよう!

  • 避難バッグを持ってみよう
  • 危険箇所をチェックしよう
  • 近隣の避難場所をチェックしておこう

(106-111頁)

 

最後の防災ピクニックについてはテレビでも特集されていたと思います。実際に使ってみると使いにくいもの,そもそも使い方が分からないものなどがありますよね。また非常食も実際には食べることができないもの,おいしくて食べられるものなど,特に子どもがいる場合は考えなければなりません。

 

実際に避難しようとしてから問題に気づくなんてことは緊急時では許されないことです。こうした自らの体験をつづった本を活用することで,緊急時に備え生き延びること。そうすることで不幸にも被災された方たちの思いにこたえることになるのではないでしょうか。みなさんもぜひこちらの本を参考にして,防災の準備をしてください。

 

子連れ防災手帖―被災ママ812人が作った

子連れ防災手帖―被災ママ812人が作った