いつか朝日が昇るまで

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虐待をするかしないかの境界線ははっきりと存在しているわけではない

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第2子が産まれ2週間以上が経ちました。周囲の「第2子は寝るわよ」,「第2子は楽よ」という期待を裏切るかのごとく,昼夜逆転の生活と頻回授乳の生活を送っています。妻は第2子に対してはイライラすることはないそうですが,昼夜逆転と頻回授乳は精神的にも体力的に辛い状況なので,睡魔に襲われて今ダウンしています。

 

私は授乳ができませんが,長男の時に「寝かし屋」として培った技術を十分に発揮し,夜中の寝かしつきに奔走しております。少しでも多く妻に睡眠をとってもらおうとしておりますが,2時間が最高です。これは次男が悪いわけではなく,乳幼児でしかも母乳育児では当然の結果です。ただそういうことは頭では分かっているものの,それをすべて受け入れて子どもに対処していくというのは思った以上に大変かと思います。

 

第2子の場合,第1子の経験があるので,今のところ子どもに不満をぶつけるという「危うさ」はありませんが,第1子の時は本当に何もわからず闇の中を走り続けていたという感じです。「どんな夜も明けない夜はない」ということで長男も3歳になり,肉体的な大変さというものは軽減されてきましたが,そこまでに至る道のりというのはとても長かったように思います。

 

 

子どもが3歳になったので育児について振り返ってみる - いつか朝日が昇るまで

 

それで長男の時も考えたのですが,虐待をするかしないかの境界線というのはそんなにはっきりしたものではなくて,気づいたら超えてしまっているもの,そして超えてしまったら止められないものなのではないかということです。

 

子どもを持つ前は虐待をする親なんて鬼ような人間だと思っていましたけど,いざ自分が子供を育てるようになって「自分もそうした鬼のような親になってしまうのかも」と恐ろしくなりました。もちろん虐待を意図的にする親もいるのでしょうが,ほとんどの場合が「衝動的」に虐待を行ってしまっていて,自分のように「衝動的」に怒ってしまうことがある人間は,それがやがて子供にも向かうのではないかという恐怖があるわけです。

 

こうした悩みを抱えている親は少なくないようです。それが以下の本で紹介さています。

 

続 子どもへのまなざし

続 子どもへのまなざし

 

 

自分でも頭のなかではわかっていても,子どもの態度や行動に,すぐにかっとなって,そこまで怒らなくてもというぐらいに,ヒステリックに怒ってしまうことがあります。子どもに対してはしつけじゃなくて命令と強制ばかりです。自分でもひどい母親だと思っています。けれども,早く直さなくてはいけないと思っていても,いろいろな不安があったりして,自分がコントロールできなくなっているようです。子どもにどう接して,どうすればいいのかわからないという状態です。(四歳の子の母親)(138頁)

 

私自身はこうした状況に陥っているわけではないのですが,その境目は子どもと接する時間が母親よりも短いというだけだと思うわけです。私も四六時中子どもに接していたら上記の母親のような悩みを持ち続けていたろうなと思います。

 

なぜこうした虐待に近い状況になったしまうのか。その理由は自分の欲求が満たされていないからだとこの本の著者は言います。その不満を子どもにぶつけてしまっているという側面があるというのです。

 

お母さんが自分の欲求を子どもにむけるのではなく,子どもの欲求を受け入れてあげるようになるためには,お母さんの欲求をだれか他の人に,たくさん受け入れてもらわなければいけないのです。本当は,お母さんが自分の自慢話とか,愚痴とか,その他のささいなことでも,安心して話せる人を持てば,問題の多くは解決すると思いますね。(140頁)

 

私は自分が鬼のような親になって子どもに不満をぶつけてしまうかもしれないと恐れていましたが,幸いにもそうしたことがエスカレートして虐待にまでいかなったのですが,それは決して自分の精神力が優れていたからではなくて,育児の悩みを共有できる妻や周りの人間(ブログの読者も含め)がいたからなんとだなと改めて思いました。

 

でも人間なんて弱い生き物でそんなにすぐに変われるものでもないし,うまくいくものでもありません。だから少しずつでも前に進んでいくことが重要なのでしょう。

 

実際,私とのところにも「自分は子どもをせっかんしすぎた,しかりすぎた」と,泣きながら電話をしてくるお母さんもいます。

 そういうとき,私は「昨日10回怒ってしまったら,今日は9回にすればいいんです。今日9回怒ってしまったら,明日は8回にすればいいんです。すぐに怒りを全部やめる必要なんかないんですよ」とお母さんに話しました。そして,「昨日10回怒られたけれど,今日は9回だ。今日9回怒られたけれど,明日はもっと回数が減るんだということが,子どもに伝わっていけば,それだけで子どもは,希望を持って良い子になっていけるんです」,こういうふうに私はお話をいたします。

 私は気休めをいっているわけではありませんし,それは本当のことなんです。子どもは,今日よりも明日にすこしでも希望があれば,それだけで十分生きていけるものなんです。それが子どもなんです。(141頁)

 

 「明日への希望」。今日の頑張りが明日の希望へと繋がっていくのかな。そうであればいいなと今日も仕事と育児に頑張りたいと思います。

 

子どもへのまなざし

子どもへのまなざし

 
続 子どもへのまなざし

続 子どもへのまなざし

 
完 子どもへのまなざし (福音館の単行本)

完 子どもへのまなざし (福音館の単行本)