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いつか朝日が昇るまで

子育て、受験、日々考えたことなどを紹介するブログです。みなさんの気楽な子育て,中学受験を応援します。

自分は父親として子供に向き合えるだろうか〜厚木白骨化事件に思う

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5歳児が白骨化して発見されるという大変痛ましい事件が報じられました。この事件、この父親がダメなやつだという非難はもちろん可能なのですが、この事件は神奈川県で起きており、しかも容疑者は夫な訳で、自分が同じ立場だったらどうだったろうと考えずにはいられません。

 


Yahoo!ニュース - 「パパ、パパ」…閉ざされたドア 5歳長男は8年後、白骨化して発見された (産経新聞)

 

私は以前,以下のような記事を書きました。私自身ももし妻がいなくなり,子ども二人の面倒を一人で見なければいけなくなったら…。他人ごとではない。そう思います。

 

虐待をするかしないかの境界線ははっきりと存在しているわけではない - いつか朝日が昇るまで

 

私ははたして子どもに向き合えるか,いや,今も子どもにしっかりと向きあえているのだろうかと不安になると同時に,どうすればこうした事件が防げるのか知恵を絞らざるをえません。この父親が罪を償うのは当然ではありますが,同じような事件は今後も起こると思われます。

 

何が問題だったのか?

NHKは以下の2点を問題点として上げています。

実は、見落とされたサインが2つあったのです。
1つは、理玖ちゃんが3歳の秋。
早朝、1人で自宅近くを歩いているのを通行人が見つけ、児童相談所に一時保護されたのです。
身につけていたのは、Tシャツと紙おむつ。
足は、はだしでした。
ところが児童相談所は、これを迷子と判断。
翌日、母親に引き渡しました。
迷子を保護した場合は、通常1か月以内に家族に連絡をとり、安否確認を行うことになっていましたが、そうした対応はとられませんでした。

 

もう1つ、異変に気づく機会がありました。
これは厚木市が、3歳児全員に送る健診の案内です。
市はこの健診で、子どもの所在や安全についても確認することができました。
理玖ちゃんは、この3歳児健診を受けていませんでした。
しかし市は、当時これを問題視していなかったのです。

 


なぜ救えなかった?幼い命|特集まるごと|NHKニュース おはよう日本

 

この時に手を打っていれば確かに子どもを救えていたかもしれませんが,これは対症療法でしかありません。だから根本的に問題を解決するためにも、そもそもこうした問題が起こらない体制をどう築けば良いか考えなければなりません。

 

どうすればいいか

NHKでは専門家を交えて以下のように結論付けていますが,これってずっと言われていることですよね?もっと具体的な策が必要だと思いますし,地域社会といってもそれをどう機能させるか,一朝一夕ではできません。

 

阿部

「子どもの虐待死事件、後を断ちませんが、山田さん、改めて今回の事件から、私たちが幼い命を守っていくために、どういうことが必要なんでしょうか?」


虐待に詳しい 医師・NPO理事長 山田不二子さん
「まず異変を感じた人、一般市民もですけれども、特に水道や電気・ガスのメーターを測定している人、大家さんが異変について通告することが大切です。
また、地域社会が子どもたちを守るために、関係機関が集まって構成される協議会があるのですけれども、そこに母子保健や教育委員会児童相談所の情報が集約されていれば、もっと早く男児を見つけられたと思います。
各機関がバラバラに動くのではなく、情報を集めれば集めるほど、リスクを認識して子どもを守っていけるのです。」

鈴木
「そうですね。
地域社会で連携をして、子どもの命を守っていくということですね。」

虐待に詳しい 医師・NPO理事長 山田不二子さん
「その通りです。」

 


なぜ救えなかった?幼い命|特集まるごと|NHKニュース おはよう日本

 

地域社会は機能するの?

私が思うに地域社会というのは助けを求めている人を救うこと以上には機能しえないと思います。今,私が住んでいる地域は子育て世代が多く,子育て支援施設が充実しているし,私の妻が外を歩いていれば声をかけてくれる人もたくさんいて,孤独な子育てではないというのは確かです。

 

しかしそれは私や私の妻が地域の子育て施設に出向き,地域のイベントに参加しているからで,今回のケースのように地域社会が声も上げない人たちに対して何かできるとは思えません。やはり声をあげない人たちに対しては行政の側から働きかける必要があると思うのです。

 

例えばフィンランドでは行政が産まれたときだけではなく6歳まで支援する体制ができています(以前,私が読売新聞の記事をもとに書いた記事からの引用です)。

 

11月4日の読売新聞でフィンランドの子育て拠点についての特集がありましたので,ご紹介いたします。フィンランド子育て支援の特徴は妊娠期~育児期までをひとくくりにして支援するということです。

 

「親子を多角的に支援すれば,虐待や貧困などの問題を防げつ。『予防重視』の施策が結局,重大な問題を減らし,事後処理の予算の節約にもつながる」とフィンランドの識者が言っています。これは重要な視点ですね。

 

日本の場合,出産期は病院によって違うし,もし問題があれば自分で病院を探して通わなければいけません。母乳マッサージは典型でしょう。育児期も最初の1年ぐらいでそれ以後は家族でなんとかするか,地域のボランティアに頼らざるをえない状況です。


フィンランド式子育て~産後ケアの重要性 - いつか朝日が昇るまで

 

小学校は毎日通うわけで,何か問題が起これば発見しやすいということを考えれば,小学校に上がるまでは,「地域社会が~」と言っているのではなく,行政が動く仕組みをしっかりと作る必要があると思うのです。

 

さいごに~自分は大丈夫か?

私は大丈夫か?正直自信はありませんが,餓死させるようなことはしませんし,今の私は地域の人たちの手助けで育児をしているので,何か私に辛いことがあれば,地域の皆さんが助けてくれるでしょうし,私は助けを求めたいと思います。

 

ただこうした関係は一朝一夕でできるものではないし,地域社会の側でもそうした子育て支援の体制がすぐにできるわけではありません。私が住んでいる地域も5年ぐらいかかっています。

 

こうした地域の子育て支援の体制が重要なのは分かりますが,先ほど書いたように行政の役割が大きいのだから行政が主体となる支援体制を早急に築くべきだと私は思いますが,どうでしょうか?

 

 

ルポ 虐待: 大阪二児置き去り死事件 (ちくま新書)

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児童虐待―現場からの提言 (岩波新書)

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